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【青年海外協力隊ベトナム日記 2006〜08】 第21話 任国外旅行④任地へ帰る
中国への任国外旅行11日間の忙しい日程を終え、無事ハノイに帰ってきた。
いつも自分の任地の田舎町からハノイへ来るときはその都会っぷりに驚かされるのだが、今回は中国から入ったためいつもとは印象が違いハノイってこんなに田舎だったかなあと感じてしまった。
空港を降りてすぐに牛が道路を歩いていたり、やる気の無いバイタクのおやじが昼寝をしていたり、一面に田んぼが広がっていたり…。
そんな見慣れた光景のはずなのになんだか新鮮。
市街地に入っても建物が低い。
道が狭い。バイクが縦横無尽に走る。
クラクションがうるさい。
排気ガスがすごくて埃が舞っている。
すぐに物売りが寄ってくる。
プラスチックイスの路上屋台がたくさんあってなんだかあやしさ満点…。
だけど、これが良くも悪くもベトナムなんだ。
初めて外国に出て日本を外から見たときに感じたこと、考えたこと。
それがその後の私の人生に多少なりとも作用してきた。
1年間ベトナムに住んでみて今回初めて外からベトナムを見た。
やはりベトナムに対してもいろいろ感じ、考えた。
この国は世界的に見ればはっきりいってちっぽけな後進国だ。
だけどその中で8,000万人の人たちが蠢きあっている。
自分たちの進む方向を探しながら必死で生きている。
あと1年弱、私は彼らの中で共に生活する。
ここで私にできることを全うできますように。
そして彼らの進む道が明るいものでありますように。
その後ハノイから寝台列車で24時間かけて自分の町に帰った。
…田舎すぎて言葉が出なかった。
…戦後じゃないよねココ?
う、うーん…やっぱり彼らの進む道ってイバラの道なのかも…。
続く ↓