【美術展2024#60】ザ・キャビンカンパニー 大絵本美術展 童堂讃歌@平塚市美術館
会期:平塚市美術館
2024年7月6日(土)~9月1日(日)
巡回:足利市立美術館
2024年9月14日(土)〜11月4日(月)
千葉市美術館
2024年11月16日(土)〜2025年1月13日(月)
大分県立美術館
2025年2月7日(金)〜4月13日(日)
子供たちの夏休み最後の週末。
台風を心配して外出をためらっていたが、思いの外影響が少なかったのと、ちょっと気になっていた展覧会が最終日だったので子供を連れて出かけてみた。
平塚市美術館には去年の夏に「玉田多紀 ダンボール物語」、今年の冬に「岡田健太郎 重なる景体」という展覧会で訪れた。
ここは渋めな展覧会の間にちょいちょい子供でも楽しめそうな企画を挟んでくるので地味に要チェックな美術館だ。
さて、件の「ザ・キャビンカンパニー」について私は全く知らなかったのだが、子供たちは保育園に絵本が何冊か置いてあったらしく知っていた。
最初の部屋では見応えのある大きさの絵が出迎えてくれる。
細部まで色々描き込んであって楽しい。
次の部屋は影絵の部屋。
次から次へと絵が現れ、自分も影となってその世界に入りこめる。
こういうの子供は楽しいよなあ。
絵本の世界観を立体作品にした部屋。
絵本を知らなくても楽しめる造形物たち。
「のうみそ」ってなんだ?
祖母の手作りぬいぐるみがかわいい。
ところでこれ版権は大丈夫なのかしら?
絵本の原画がランダムに壁一面に並ぶ部屋。
実際の絵本も読むことができる。
「絵本ができるまで」
大分県の廃校となった小学校で制作活動を行っているとのことでその小学校のアーカイブ。
人体模型とかタペストリーとか大きな地図とか懐かしい。
最後の部屋には新作の大きな絵。
床に絵の具が滴る演出が迫力ある。
子供のために来たのだが大人も十分楽しめた。
程よい展示量で色々な演出があり子供たちも大満足。
つい絵本を数冊購入してしまった。
展覧会は今後各地巡回するようだ。
(けっこう儲かってそうだな)
コレクション展では一部屋使って斎藤義重の作品が展示されていた。
春に訪れた神奈川県立近代美術館葉山館での「斎藤義重という起点」という企画が記憶に新しいが、1960年代に多摩美の教授としてその後のもの派界隈に多大な影響を与えた人物。
この人がいなかったら日本の近現代美術の流れも違っていたのかもしれない。
平塚市美術館のエントランスには三沢厚彦の2体の巨大ユニコーンがそびえ立つ。
三沢氏の彫刻は木の素材感と顔の表情が心地よい。
昨年の千葉市美術館での個展も良かった。
我が家にもいつの間にか三沢氏のフィギュアが増殖中。
海洋堂の限定物でフィギュアなのに結構いいお値段するのだが収集癖は抑えられず…。
展覧会公式動画 ↓
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