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【青年海外協力隊ベトナム日記 2006〜08】 第20話 任国外旅行③中国雲南省:昆明

現在、勤務先の大学は長い夏休み。
その期間を利用して久しぶりの海外旅行中だ。

3年前はここチベットのラサから乗り合いバスに揺られて西チベットへ向かった。

昔から憧れ続けた聖山カイラスをはじめ未だ手付かずの大自然が数多く残されている西チベットの地へいつか再び訪れてみたいと思っていた。

しかし残念ながら今回は時間が無い。
西チベット再訪はまた次の機会に譲ることにしよう。

飛行機でチベットのラサから雲南省の昆明へ戻る。

その途中機上からヒマラヤが見えた。
上空から見る山々は雲を突き抜けて神々しくそびえたっていた。
太古の昔これが海の底からうまれたものだということを考え地球の営みの壮大さに比べ自分のちっぽけさを痛感する。

定刻に昆明着。
宿を取り落ち着いたところで昆明の市街を歩いてみる。

この町ってこんなに都会だったっけ?
もちろん3年前に比べ新しく建った建物も数多くあり道も広くなった。
しかしなんというかもっとこう町の空気が明らかに都会なのだ。
それはベトナムの首都ハノイやホーチミンとは明らかに違う。
東南アジア1の大都会バンコクとも違った雰囲気だ。

3年前は中国の大都会をいくつも通った後にこの町に来たから昆明は普通の都会に思えた。
けれど1年間ベトナムで暮らした後に来た昆明は、私にとって明らかに大都会だった。

インフラ的な発展だけを比べてみればハノイやホーチミンは昆明に対して足元にも及ばないかもしれない。
昆明なんて中国の一地方都市にしか過ぎないのにそれでもベトナムの首都であるハノイよりもはるかに都会だ。
町の規模はハノイの方が大きいが町の持つ雰囲気が違う。

それがいいのか悪いのかはわからない。

ベトナム経済は中国をモデルにしていると聞いたことがある。
けれどベトナムがもしこれに追いつこうとしているのならまだまだかなり長い時間を必要とすることになりそうだ。

夕飯はベトナムには無いマクドナルドでビッグマックセットを食べた。
こんなのがおいしく感じてしまう自分がちょっと悲しかった。

続く ↓



3年前の旅 ↓

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