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台風にご注意

【1427文字】

9月の台風には要注意!

過去、気象庁の記録があるうち
被害の大きかった順の7位までが
なんと9月の台風
そのうち特に酷かった3つがこれ

室戸台風
1934年9月21日
死者は2,702人、行方不明者は334人
最大瞬間風速65m/s
室戸岬町茶畑で総雨量684mm

枕崎台風
1945年9月17日
死者は2,473人、1,283人が行方不明
最大瞬間風速75.5m/s
総雨量、中国地方で200mm超

伊勢湾台風
1959年9月26日
死者4,697人、行方不明者401人
最大瞬間風速55.3m/s
総雨量、栃木県日光市で317.6mm

風速値の感覚

風速という言葉や表記はよく見聞きする
しかしその数値と感覚が
いまいちピンときてない人が多いと思う
なので以下に大体の感じを示す

原チャリに乗った時の最高速30km/hの風 
風速8.3m/sの風

車の窓から顔を出すのをやめたくなる速度を60km/hとしたら
それがだいたい
風速16.6m/s
樹木全体がゆれる
風に向かっては歩きにくい

時速100km/hで走る車が受ける風
風速27.7m/s
樹木が根こそぎ倒れ
立って歩けないぐらい

風速40m/sの風は時速144km/h
走行中のトラックが倒れたり
電柱や街灯が倒れたりする

風速50m/sは時速180km/h
住宅が倒壊する

新幹線300km/hが受ける風は
風速83.3m/s

記憶に新しい2018年
大阪地方で吹き荒れた台風21号の
最大瞬間風速 58.1m
大型船が風にあおられ
関空の橋に激突するなど
多数の被害が出た

降水量とは

降水量は雨に加え雹や雪なども含み
降雨量は雨のみのこと

降水量は降った雨がその場に留まった場合
規定時間の水深を計ったもの

1時間に20mmの雨、と言った場合は
1時間かけて降った雨が水深2cmになる量
結構な量だとわかる

降水量値の感覚

1mm
傘がなくても我慢できる

2mm
傘が必要

5mm
短時間でも傘が必要

10mm
ザーザーと降る
地面からの跳ね返りで足元がぬれる
高速ワイパー

20mm
どしゃ降り
傘をさしていてもぬれる
高速ワイパーでも見づらい

30mm
バケツをひっくり返したように降る
高速走行時、車輪と路面の間に水膜が生じ
ブレーキが効かなくなる
(ハイドロプレーニング現象)

50mm
滝のように降る(ゴーゴーと降り続く)
傘は全く役に立たなくなる
車の運転は危険

80mm
息苦しくなるような圧迫感がある
恐怖を感じる

台風ではないが最近の雨の被害例を挙げると
2014年8月20日未明
秋雨前線が広 島市北部を通過し
1時30分から4時30分にかけ ての3時間で
217.5mmの雨を記録
市内安佐南区、安佐北区などで
同時多発的に大規模な土石流が発生
両区の被災地域での死者は74人
重軽傷者は44人

台風は一般的に

進行方向の右側にあたる地域へ
風の被害をもたらす場合が多い
台風は反時計回りに回転しながら
本体そのものが移動すれば
移動速度分だけ風力が増すからだ

しかし降水地域はなかなか予想がしにくい
一般的に風が山脈や山地にぶつかる場所に
雨雲は発生しやすいが
最近では線状降雨帯と言って
台風本体から数百キロも離れた場所に
長時間の豪雨をもたらす雲ができる事が分かっている
これは大変危険な雲で
その下では大きな被害が出ることが多い

最近の気候は

以前と比べ様変わりしたと
昭和を知る者たちはよく口にする
気温が異常に高かったり
雨の降り方が極端だったりと
感覚的にそう思うのであるが
ではそれに合わせ対処しているかというと
きっとほとんどの人が何もしていない

前述した通り
台風での大きな被害は
秋雨前線と相まって9月に多い
せめて自宅の地形や標高
避難所の確認や避難装備を準備しておくなど
個人個人、または家族間での対策は
練っておくに越したことはない