5歳児の脛骨骨折治療記④ー痛みの経過(骨折初日の夜〜自宅到着)ー
前回の話はこちら↓
4.痛みの経過(骨折初日の夜〜自宅到着)
ー骨折初日、鎮痛剤が効かないほどの痛みー
タクシーを呼び、ホテルに戻りました。夫と長男にも連絡を入れて合流。チェックインもまだだったので、済ませて入室しました。3連休のオンシーズン。上りの新幹線に空きはありません。明日の指定席を今日の自由席に振り替えるのはリスキーだと考え、一泊して予定通りの指定席で帰ることにしました。そんなこれからどうする話をしていると、「脚が痛い!」と訴えはじめた次男。もらった鎮痛剤(子どもなので効き目が緩やかなカロナール)の数に限りがあるので、夜まで待ちたかったのですが、病院にも連絡を入れ、早速飲ませることに。患部の冷却も良いとのことで、ホテルにアイスノンを借り、ギプスの上から冷やしました。これはかなり良かったようです。
カロナールを飲むと、20分ほどで眠りにつきました。やっとの休息にホッとしたのも束の間、30分後には「痛い〜!」と泣きながら目覚めてしまいました。カロナールは次の投与まで4〜6時間空けなければなりません。絶望的な状況です。どのくらい間隔を縮めて良いのかと調べたところ、体のためには長いに越したことはなさそうでした。冷や汗をかいて痛がるシーンが続き、見ているだけでつらい…。
ーカロナールの追加に迷うー
3時間位でどうしようもなくなり、病院に電話。言葉を濁されましたが、しょうがないとの空気を感じ取り、カロナールを追加します。また20分位で眠りにつき、30分後に目覚めました。今度はまだ効いているようです。1時間ほど痛がらずにいてくれました。でも痛みはぶり返し、次は4時間のインターバルで飲みました。その夜は一晩中痛みに苦しみ、4時間毎にカロナールを追加して乗り切りました。
痛むと叫ぶように泣くので、かわいそうに思うと同時に、こんなに大声で泣いたら新幹線で帰りづらいとも思いました。次男が痛がらない方法を模索した上で、家路を目指さねばなりません。まずは何よりカロナールを切らすわけにいかないので、早めにチェックアウトし、病院に寄ってから夕方の新幹線で帰ることにしました(病院と駅が近くなければできなかった)。
ー新幹線の乗降のため、JRで車椅子を手配ー
病院では、ギプスで固定すれば立てるよと言われましたが、そんなの無理。常時、ギプスが床と並行にならないと痛がるので、移動に車椅子は必須でした。JR飯山駅に問い合わせ、改札〜ホームまで車椅子を手配。東京駅構内での車椅子利用も手配してくださり、あとは新幹線のシートに次男を無事に着地させるのみです。指定座席が3名席の前後2名ずつになっていたので不安でしたが、お隣の女性が席を変わってくださいました(我々へのお気遣いに感謝しきりでした)。前に長男が一人で座り、後ろの3名席で次男の脚を伸ばしながら、夫と私が半ケツ気味で着席位置を調節。乗車前に購入したアイスバッグもギプスの上に置き、万事OKです。次男と私は、昨夜、ほとんど眠ることができなかったので、車窓を眺めながらしばしの休息を取りました。
新幹線に揺られること約2時間。夫が次男を抱っこし、私と長男で荷物を担ぎ、東京駅のホームに降り立ちました。待っていた車椅子に次男を乗せてタクシー乗り場へ。車椅子はタクシー乗り場まで借りることができました。東京駅からタクシーで帰るなんて初めてです。請求が恐ろしかったのですが、それよりも帰れる距離で良かった。そうして夜の19時頃、ようやく自宅に到着することができました。
→⑤に続く