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野坂オートマタ美術館

色々偶然が重なり伊豆に行ってきました。
中部静岡で生まれた僕は、
東部静岡とはあまり縁がなかったように思います。
(中部の人間ってみなそうですよね?)
新鮮な心持で伊豆に臨みました。

最終的な感想から記すと、伊豆大好きです!!
寂れた建物が多くてよかった。
栄えた頃に出会っていたら、
あまり仲良くなれなかったかもしれないですね。

予定していたオルゴール館は2023年9月で閉館していました。
調べると1995年OPENで、ほぼほぼ僕と同い年です。
伊豆よ……。

代わりに近くの野坂オートマタ美術館へ行きましたが、
とにかく素晴らしかったです。
泣いてしまうかと思いました。

オートマタは西洋における機械仕掛けの自動人形を指すそうです。
初めは時計技師達が貴族の為に制作していたそうですが、
次第に発表の場が、店前の宣伝などに移っていたようです。
(詳しくはHPを見てみてください。)

アニメーションや演劇をしていると、
「動き」自体に感動を覚えることがありますが、
体験としてはそれに近かったです。

人形たちは、ネジを巻きなおすと何度も同じ動きを繰り返します。
(当たり前ですが)
健気ですね。

音が良かったです。
オルゴールが搭載されている人形はもちろん、
電動の人形からする、モーター音も面白かったです。

別の施設ですが、東京オペラシティのICCという施設に、
「ジャグラー」という作品があります。
ゾートロープという手法を用いた作品です。

どちらも機械仕掛けによって、人形があたかも生きているかのように見えるわけですが、やっぱりどっちも音がいいですね。
「仕掛けで動いてまっせ―!!!」って音がする。

人形における仕掛けという考えは大事だと思います。
人間に心があるように(あるの?)、
人形(体)に仕掛け(心)が介在していることを感じ取れた時、僕はけっこう嬉しいです。

たぶん、当時の時計技師たちは、できることなら完璧に仕掛けを隠そうとしてたのだろうけど、
そしてその苦心は充分に実を結んでいるとも思うのだけど、
けどやっぱり、制作にともなって発生する仕掛けは、どこかのタイミングでバレるものだと思います。

なのでむしろ、仕掛けのバレ方には品がある必要があるのかな、と思ってます。
曖昧な表現ですが、そういうふうに思います。

ラーメン屋の前に、宙を舞うラーメンマシンありましたよね。
静岡だと、急須から湯を注ぎ続ける急須マシンもありました。
(同じものを想像できてますか……?)

僕としては、仕掛けそっちのけで、
仕掛けによって魔法が起きていること自体が、すごく嬉しいです。
オートマタ美術館ではそういう気持ちをたくさん感じられますよ。

ついにnoteを始めました。
こういうことを思いついたとき、出来るだけ書けたらいいなと思います。
よろしくお願いします。

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