ブリティッシュ・ベイクオフに狂った人間の備忘録①シリーズ５について

それがなぜ録画されていたかも分からないまま、なぜかHDDに入っていたブリティッシュ・ベイクオフのシリーズ１を見始めたのが数か月前。
あっという間に毎週の楽しみになり、いてもたってもいられなくなりU-NEXTに加入したのが１週間前。
それからは空いた時間すべてを注ぎ込んでぶっ続けでシリーズ１から視聴し続け、マスタークラスを含めてシリーズ５まで見終わったため、記憶が新鮮なうちに未来の自分のために記録するものである。なお、画像のスコーンはちょうどいいとばかりに１年前に焼いた記録を発掘したものである。ポールの酷評は免れないだろう。

まず一番直近で見たシリーズ５から。

流石にシリーズ５ともなるとこの番組の楽しみ方がわかってきて、初週で推しを探すようになってくる。
それまではこの人いいな～という感触を数人に感じつつ、脱落してしまうとややさみしくなる程度だったのだが、とにかくこのシリーズはマーサにすべてを持っていかれてしまった。

最年少の17歳という時点で刺さっていたのに、あのはにかみ笑顔と毎回変わるヘアスタイル、育ちがよさそうな雰囲気に完全にノックアウトされてしまった。回を重ねるごとに彼女の脱落をハラハラしながら心配する後方保護者と化していた。

他のベイカーからも可愛がられていたのかとも勝手に想像していたが、特にケイトと姉妹のように絡んでいたところは大変微笑ましかった。
あと、彼女はテクニカルに強かったのも印象が強い。残留人数が多めの段階で、2回も1位を取ったのは珍しいのではないか。そんな姿を見ていて、もしや決勝か…？と淡い希望を抱いた後の脱落はかつてなくロスを感じて割としんどかった。他のメンバーがとにかく安定して強かったから仕方ないけども。

関連して、シリーズ５はとにかく安定している人が特に多かった印象がある。技術というよりは精神的に。
シリーズ５でやり玉に挙げられるのはイアンのあれだろう（それまでも彼の唸り声はちょいちょい聞こえていたので、メンタル面の振れ幅が大きいのかも）が、他のメンバーは非常に大人で落ち着いていたイメージが強い。
優勝したナンシーは言うまでもなく、今になって思うとチェトナの落ち着きっぷりが尋常ではなかったように思う。

陽のオタク感を隠しもしないジョーダン（彼を見て、オタクとはかくも万国共通かと感慨深く思った）、何を言われてもシンプルに徹する頑固なノーマンのようにキャラが立っていた面々や、初期から明確に頭角を現していた決勝戦の３人に比べると、ものすごく目立つというシーンはなかったと思うのだが、淡々と勝ち進んでいつのまにか準決勝にいた。ベイクドアラスカ回での落ち着きをみて「この人すげぇ…」と思ったのが始めの着目ポイントだったと記憶している。テクニカルの焼き直しでバタバタしてたのが珍しいなと思ったのもよく覚えている。それでもしっかり２位を取っていたけど。

あと印象的だった人を挙げると、初回脱落のクレアは正直あと２～３週は見ていたかった。愉快そうな人で、この人がいるいないではテントの空気も相当変わるのではと思う。ダイアナおばあちゃんもあの事件後に色々あったのか、まさかのサイレント脱落で残念な限り。ただ、最後の同窓会にはイアンともども姿が見えてそれだけで救われた気分になった。

脱落で思いのほかダメージを受けたのはケイト。いかにも接しやすいお姉さんという感じで、いなくなった翌週無性にさみしさがこみあげてきた。ラスト６人は一度脱落が保留されたこともあって、お互いに仲良しそうな関係だったのもなんとなく見て取れたから、ケイト→マーサの脱落の流れは特に、このメンツが終わってしまった…感が強く切なかった。相当愛着が沸いていていたらしい。

印象に残ったメニューも語っておく。

まずクイニーアマン。誰も知らないという状況に、そんなに知名度なかったっけ？と思ったのが最初。ポールのお手本を見て、こんな形なんですか！？と思ったのが次の衝撃。これがデフォなの？あの表面がガリガリの平たい渦巻ではなく？と少なからず動揺した。でもポール版のほうが空気の含有量が多めでおいしそうに見える。

あとしょっぱなのロールケーキ、ジョーダンのがやたらポップで笑ってしまった。いや確かにかわいいですよこれは。この人にもしばらく残ってほしかったが、精巧さが足りないのはまぁその通りかもですね…ビスケットモンスターもかわいい系だったし…。

それからビスケットはノーマンのが記憶に残ってる。あれ食べてみたい。シンプルイズベストの権化のようなフラットさで、これまでのシリーズでも早そうそう見ない簡素さだった。高評価でほっとした記憶。

今シリーズのオリジナルチャレンジは、ライ麦やバクラバを筆頭に、日本から見るとあんまり馴染みのないものが多く、これ食べたい！とはあまりならなかった印象。初週のスイスロール、チェリーケーキ、ミニケーキはみんな分かりやすくておいしそうでしたが。複雑な味の組み合わせもイメージできないことが多くて、勉強にはなるがピンとこない。ポピーシードってうまいのか…？

ひとまずはここまで。

これからシリーズ６を視聴しますが、マスタークラスでメアリーの口から「Top Gear」の話が出たのが嬉しかった。実家でよく見てたな…