過敏性腸症候群の話。1
過敏性腸症候群の話。
私は小学生の時からこの過敏性腸症候群を患っています。
過敏性腸症候群とは、精神的なストレスや自律神経バランスの乱れなどによって腸のはたらきに異常が生じ、便秘や下痢など排便の異常を引き起こす病気のことです。
なんでこれを書こうと思ったのかというと、
母の知り合いの子供が過敏性腸症候群になり学校に行けず不登校になっているという話を聞いたからです。その子は朝どうしても腹痛があり、どう頑張っても学校に行けないそうなのです。
お母さんも悩んでいるだろうし、子供も苦しいだろうし…
とても個人差があり、日によっても症状にバラつきがあります。
少しでもこの症状について私が体験していることを書けたらなと思います。
私の場合は、昔からお腹が弱く中学生までは冷たい牛乳は飲めず、飲み物は常温かホット。アイスはハーゲンダッツカップで半分が限界。ケーキは生クリームが無理でタルトやらガトーショコラが誕生日ケーキ。へそだしなんてもっての外でした。
今でもアイスはあまり食べませんし、夏でも店内ではホットの飲み物を飲んでいたりします。
元々お腹が弱く、トイレは友達。
なので、腹痛の症状があってもなんか食べたかな、お腹冷やしたかな…またいつもの腹痛だな…という感じで日々を過ごしていました。
中学生になり、バスケ部に入ると食欲も増え体力がつき、身長も伸びはじめました。
バスケ部はかなり練習が厳しく、県大会に出るレベルの強さでした。
おかげで足も速くなり、体力もつき学年でも短距離走長距離走共に陸上部の次くらいには速く走れるようになっていました。
周りよりも速く走れるから、優越感もありました。
でも同時に長距離走は疲れるし嫌だなと心の中で思ってもいました。
冬になると3キロの持久走が毎年ありました。
寒い中半袖半ズボンで走り、疲れるのでみんな嫌がっていました。
15分以内と決められていて、学年を半分に分け、男子と足の速い女子のグループ、足の遅い男子と女子のグループにし走ります。
そうしないと50分の授業内に終わることができないからです。
私は速いグループでいつも走っていました。
ある日、いつものように走っていると途中からお腹が痛くなり歩くのも辛くなるということがありました。
いっこうに良くならず、途中でリタイアしました。
ただ、リタイアしてしばらく休むと嘘のように腹痛がなくなっているんです。
お腹を壊す腹痛と痛みも少し違うような気がしました。
こういうことが何回かあり、あれ?これは精神的なものか?と思うようになりました。
思えば、部活の練習でハードな練習の時なんかもたまにこの腹痛がありました。
汗が冷えてお腹が冷えたのかもと思っていましたが、これもきっと心の中で走りたくない、嫌だと思っているから精神的なもので腹痛になるんだなと思ったのです。
周りから、ズル休みでしょと言われることもありました。傷つきましたが、自分でもどうしようもない。だって、走りたくても痛くて走れない。走ればみんなよりも速いのに。といつも思っていました。
ズル休みなら走る前からやらないよ、とも。
心配した母が近所にできた内科の人気の先生が元々は腸専門でやっていたというのを聞いて、病院に連れて行ってくれました。
そこで過敏性腸症候群という病気を知ることになります。
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