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スタートアップにM&Aが増えない理由【M&AGAZINE】

はじめに

普段M&Aニュースを見ていても、大きな会社のニュースしか出ないし、小さな会社はしていないのか。

そんな疑問を持った起業家やスタートアップの方向けに今回はかきます!

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1、日本でM&Aはどれくらいされているのか

日本で、M&Aはどれくらいされているのか、知っていますか。

実は、2017年のM&A成約件数は3,050件と過去最高となっています。

なんと、3,000件を超える数の企業が行っています。

それでは、どんな企業がM&Aをしているのかというと、

大きなものでいうと、

上場企業がより会社を成長するために、ベンチャー企業やスタートアップの買収をする傾向があります。いわゆる成長発展型のM&Aですね!
これは、ある程度事業がPMFしていないと、買収する意味がないのでスタートアップは少ないです。

小さなものでいうと、

自社の成長に行き詰まったり、後継者がいなかったりしてM&A売却をする場合があります。これが、事業承継型のM&Aです!

おおまかにいいますが、基本的に上記であげた3,000件近いM&Aのほとんどは後者の事業承継型のようです。

これは、日本が人口減少をしていたり、都市集中型の働き方をしていたりすることで、地方企業などのビジネスが業績が出づらくなっていたりするからです。


2、スタートアップのM&Aがなされない理由

しかし、成長発展型のM&Aでも小さなものもM&A増えるはずじゃないか。数万社が年間に起業するのに、M&Aされないのかと気になるかと思います。

ずばり、スタートアップのM&Aが増えない理由は、

「資金調達とM&Aのバリュエーションの目線がずれていること。」

これに尽きると思います。

例えば、ベンチャーキャピタルの投資家は、

起業したての売り上げが立っていなくても、時価総額数千万円でバリュエーションして、数百万円などの資金投資をしてくれます。

しかし、M&Aの買収側の企業目線では、売り上げが立っている前提で、月利益の○倍というバリュエーションの付け方だったり、近い大手の企業と比較してバリュエーションしたりします。

つまり、簡単に言うと、

資金調達のバリュエーション>>>M&A買収バリュエーション

という状態になっているのですね。

そしたら、資金調達のバリュエーションを下げればいいのではないかと思われるかもしれませんが、実際スタートアップの事業は莫大なお金をかけて新しい事業を生み出すので、それ相応のバリュエーションじゃないとお金が足らなくなります。

これが非常に悩ましい部分ですね。

今後コロナの影響でバリュエーションの基準も相当変わるかと思いますが、自社に合ったやり方を探さなければならないと思います。


おわりに

もっと、日本のスタートアップのM&Aは増えるべきだと、ベンチャーキャピタルの投資家サイドでもよく話しています。

ただ、現状大きな動きは取れず、構造が変わらなければ難しいです。

だからこそ、CEOが自社に合った資本政策を組み、ゴールを目指すべきだと思います。

もし、困った起業家がいたら、気軽に相談ください!お答えします。


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