私と不思議のダンジョン+α:1993年~2009年の20作

 不思議のダンジョン系ゲームが大好きだ。

 始祖となる「ローグ」というゲームを元に「ローグライク」と呼ばれているジャンル。ただ「死ぬたびに最初から」+「挑戦するたびにランダム要素」のあるゲームは広くローグライクと呼ばれているため、その中でも「グリッド構成のダンジョンに挑む」ゲームジャンルが特に好きという意味で、チュンソフト制作のゲームに使われる呼称の「不思議のダンジョン系」と、ここでは呼ぶ。

①ランダム生成のグリッド(マス目)で構成されたダンジョンに挑戦。
②ゲームオーバー時にアイテムやレベル等全て失い、再挑戦時は最初から。
⇒マップ構造、取得できるアイテム、出現モンスター、罠配置などがランダムのため、運要素が強い。しかし、プレイヤースキルの向上で平均到達階層が確実に伸びていく。

③プレイヤーが1回行動すると、その他キャラも1回行動するターン制。

⇒どんな局面でも、じっくりと行動を考えられる。

 というゲームジャンル。①②により、リプレイ性が高く、ハマりだすと死んでも死んでも「もう1回」とダンジョンに潜ってしまう。

 「不思議のダンジョン」の新作情報を得るたびにそわそわする。今回は面白い仕上がりだろうか。ハマってしまっても生活は大丈夫な時期か。全ては購入してから考えればよいか。

 そんな自分と同シリーズの歴史を編年体で記載する。

※ゲームごとに記す「私的満足度」の目安は…
95点以上:ゲームに限らず、自分の人生で上位に入るエンターテインメント体験
90点以上:その年に発売したゲームの中で、特に面白かったゲーム
80点以上:「面白かった」という記憶が今でも残るゲーム
70点以上:ゲームを遊ぶことで感じられる快を、期待していたレベルで得られたゲーム
60点以上:1年に何十本もゲームするなら、こういうゲームをすることもある…
59点以下:このゲーム、プレイしなくてもよかった…

※以降、注釈がない場合、開発は(スパイク・)チュンソフト。

1993年~1999年(小学生~中学生)

中学卒業までは、自分で遊びたいソフトを自由に全ては購入できず、1本のソフトをそこそこ長く遊んでいた気がする。

【トルネコ1】
1.トルネコの大冒険 不思議のダンジョン(1993年9月・SFC)

⇒エンディング到達。私的満足度70点。
・日本で同ジャンルを有名にした、最初のゲーム。
・発売時の私は小学生。ドラゴンクエストシリーズ全般が好きだったので「トルネコが主人公?」と思いつつ、誕生日プレゼント(9月生まれ)として親に要求。
・自力で「不思議のダンジョン」はどうにかクリアし別ゲームへ。
・当時30代半ばだった父親の方がハマり、「不思議」も「もっと不思議」も99階に到達していた。「大人なのにゲームするのか」と思っていた気がするが、当時の父親の年齢を既に超えた私はものすごくゲームしてる…。

【シレン1】
2.不思議のダンジョン2 風来のシレン(1995年12月・SFC)

⇒裏エンド到達。80点。
・同年同月に発売したドラクエ6に夢中で、発売時(まだ小学生)は親に購入希望のアクションを行わなかった。友達の家で二度ほどテーブルマウンテンに挑戦させてもらい、面白いなとは思う。
・新要素として「ルールの違う複数ダンジョン」「店」「仲間」「壺」「肉」などが増え、シリーズの骨子は本作で固まった感じがある。
・後述の『チョコボの不思議なダンジョン』後の時期に叔父にソフトを譲ってもらって本格的にプレイ。テーブルマウンテンはクリア。ワナ道、肉もクリアするもシリーズ恒例の「持ち込み不可/道具未識別」のラストダンジョン「フェイの最終問題」がなかなかクリアできず。
・数年後に再開し「フェイの最終問題」をクリアしたときの達成感たるや。
名作! 今(2020年)やっても楽しいと思う。スマホアプリ移植版などでプレイするのもオススメ!

【シレンGB1】
3.不思議のダンジョン 風来のシレンGB 月影村の怪物(1996年11月・GB)

⇒エンディング到達。55点。
・友人に貸してもらいプレイ。
・運も手伝い「アイテム持ち込みなし・1度目」で難易度設定「普通」のメインダンジョン「供養峠」をクリア。その後数時間「月影村出口」を遊び、クリアできたはず。携帯機でプレイできる以外の良さを見出せず、すぐに同時期に出ていた他のゲームへ移行。

【チョコボ1】
4.チョコボの不思議なダンジョン(1997年12月・PS)

⇒エンディング到達。50点。
・合併前のスクウェアから発売。スクウェアとバンプレスト共同開発の不思議「な」ダンジョン。
・発売してすぐ購入。
・ATBゲージの存在で厳密なターン制ではなくなり、レベルが下がらないこともあり、もはや別ゲームのプレイ感。
・エンディング後も深い階層に潜るプレイをしていたが、一度も死なず、ヌルさ(死ななさ)にいつしか飽きる。
・この頃、前述の「2.風来のシレン」を手に入れてハマる。

【チョコボ2】
5.チョコボの不思議なダンジョン2(1998年12月・PS)

⇒未購入・未プレイ。
・前作がいまいちだったので、デモ映像を見たり、ゲーム情報誌の情報を読んだりしつつ、購入を相当迷う。
・プレイした人から「1よりは難易度が上がった」という話も聞く。でも「仲間キャラを2Pで操作できる」という情報など「私が求めている不思議のダンジョンではない」という感想を抱いたのみで購入に至らず。

【トルネコ2】
6.ドラゴンクエストキャラクターズ トルネコの大冒険2 不思議のダンジョン(1999年9月・PS)

⇒エンディング到達。72点。
・システムがトルネコ1よりシレン寄りになったのは良かった。ここまで挙げた作品の通常エンディングまでの体感難易度は、シレン1>トルネコ1>トルネコ2>チョコボ1>シレンGB1。
・戦士と魔法使いの転職システムは、プレイ感が変わり、よかった気がする。
・ターンごとのオートセーブではなくなった(中断しづらい)ことは家族とゲーム機とテレビ共用かつゲーム時間が限られる身には面倒だった。
・エンディング後のダンジョンプレイ中「シレンの『フェイの最終問題』をもう1度やった方が面白いな」と思い、やめてしまう。
・2001年12月のGBA移植版は「PSでやったからいいか」という気持ちで見送り。

2000年~2007年(高校生~浪人~大学生)

高校生になると、月の小遣いでやりたいゲームを購入していた。
浪人時にゲームを封印したこともあり、浪人~大学1・2年の2003~2005年頃はあまりゲームしていなかった。

【シレン2】
7.不思議のダンジョン 風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!(2000年9月・N64)

⇒裏エンド到達。95点。
・傑作! 長らく生涯ベストゲーム候補だった。
・最終ダンジョン「最果てへの道」のゲームバランス、リプレイ性が素晴らし過ぎた。やるゲームの谷間につい「最果てへの道」に戻ってきてしまい、通算2回99階に到達した。
・当時はシレンチップスも買ったし、ファンブック『ビックリの壺1・2』含め関連書籍は全部購入。
・64末期には1000円ワゴンセールで2本目を購入。セーブデータが2つまでなので、私と弟2人と父の4人それぞれでセーブデータを持ち、後続機のGC、Wiiが出ても我が家の64はシレン2専用機としてテレビ下に置かれ続けた。

【シレンGB2】
8.不思議のダンジョン 風来のシレンGB2 砂漠の魔城(2001年7月・GBC)

⇒裏エンド到達? 78点。
・シレン2が超傑作だったので相当な期待値だった。発売してすぐの頃に、生来の持病で2週間の検査入院をすることになり購入。入院初日に7~8時間プレイして通常エンディングに到達したときには、今後の入院生活でやることなくなるかも、と思った。
・クリア後ダンジョン各種も「鍛冶屋のかまど」以外は、退院前に通常イベントクリアまで一通り終える。イベントクリア後の各ダンジョン99F到達を目指すなら別ゲームやるか、という感じで、そこまで夢中になれず。退院を機に別ゲームへ。
・新システム「風来救助隊」は一度も活用できず。

【アスカ】
9.不思議のダンジョン 風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参!(2002年2月・DC)

⇒未購入・未プレイ。
・超やりたかった。ドリームキャスト持ってなかった。巡り合わせが悪かった…。
・シリーズ最高傑作として挙げる人もいますね。現行機にリメイクか移植しないかな。
・2002年12月のWindows移植版は、家にPCなかったので購入候補にも挙がらなかった。大学入ってバイトして個人PC買った際に買ってもよかったな。

【トルネコ3】
10.ドラゴンクエストキャラクターズ トルネコの大冒険3 不思議のダンジョン(2002年10月・PS2)

⇒未クリア。序盤に限れば60点以下。
・「レベルが下がらない」「簡単なダンジョンに何度も挑む」に全く馴染めず。数時間で飽きた。
・クリア後ダンジョンを楽しめているレビューは読んだことがある。エンディングまでやればよかったかな。
・2004年6月のGBA移植版も食指動かず。

【ドルアーガ】
11.ザ・ナイトメア・オブ・ドルアーガ 不思議のダンジョン(販売:アリカ / 2004年7月・PS2)
⇒未購入・未プレイ。
・「不思議のダンジョン」の名を冠しているがゲーム情報誌読む限りシステム的(固定マップ、移動速度、攻撃速度)に別ゲームだと思い、見送り。

【ポケダン1】
12.ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊・赤の救助隊(2005年11月・DS、GBA)
⇒エンディング到達。60点。
・当時のバイト先のヤマダ電機で、発売してすぐの頃、状態のいい中古を格安で購入。
・自分がポケモンになるんか! と驚く。主人公はワンリキーを選んだ。
・難易度ヌルめだった。通常エンディング迎えたあたりで別ゲームへ。

【ヤンガス】
13.ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン(開発元:キャビア / 2006年4月・PS2)

⇒未クリア。
・未クリアというか積みゲー。トルネコ3にハマれなかったことからゲーム開始の気が重く…。
・弟がプレイしているのは見たが、そこまで「やりてー」とならず。

【シレンDS1(シレン1移植)】
14.不思議のダンジョン 風来のシレンDS(2006年12月・DS)

⇒エンディング到達。75点。
・上の方に「2.」として書いた【シレン1】の移植。運も手伝い、テーブルマウンテンを一発クリアして自分の「不思議のダンジョン力」の成長を感じる。
・クリア後ダンジョンはあまり取り組まずにソフトを下の弟に渡してしまった。
・このときは当然64のシレン2の移植を期待していた。

【ポケダン2】
15.ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊(2007年9月・DS)

⇒未プレイ。
・ポケダン1の満足度が低かったので見送った。

【チョコボ3】
16.チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮(2007年12月・Wii)

⇒未プレイ。
・チョコボ1の満足度が低かったので見送り。
・2008年10月のDS移植版『シドとチョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮DS+』も見送り。

2008年~(社会人)

好きなだけソフトを購入できるようになったが時間が取りづらくなった。休みの日にたまに起きてから寝るまでずっとゲームしたりしていた。

【シレン3】
17.不思議のダンジョン 風来のシレン3 からくり屋敷の眠り姫(2008年6月・Wii)
⇒中盤で脱落。40点。
・シレン1、シレン2が面白かったので相当な期待度だった。予約して特典の「コッパのリモコン置き」もゲット。
・レスポンスなどのテンポが悪く、プレイを進めるのが小ストレス。
・加えて「小型ダンジョンの連鎖」「レベル継続」「死んだらレベル1・アイテムロスト」は良くない組み合わせだった。基本全然死なないぐらいユルいかと思えば、「仲間が死んだら自分も死ぬ」システムもあり、死んだら最新のダンジョンにそのまま挑める感じでもないという…。
・今ふりかえると、とにかくゲームバランスが悪いゲーム。
・このゲームのせいでゲーム自体が嫌いになりかけ、会社員になりたてだったこともあり、しばらくゲームしなくなった。

【シレンDS2(シレンGB2移植)】
18.不思議のダンジョン 風来のシレンDS2 砂漠の魔城(2008年11月・DS)

⇒エンディング到達。70点。
・何で【シレン2】ではなく【シレンGB2】の移植やねん!
・このソフトは思い出が少ない。発売から半年以上経ってから購入し、ストーリークリアまでプレイして下の弟にソフトを渡した。

【ポケダン2のマイナーチェンジ版】
19.ポケモン不思議のダンジョン 空の探検隊(2009年4月・DS)

⇒購入したが未プレイ。
・時間をおいて追加要素版/マイナーチェンジ版を発売する手法「完全版商法」などと揶揄されることもあるが、私は良いと思う。良くした方が良い点が見つかり、より良くしたゲームが遊べるならいいじゃないか。このソフトは発売から少し経って安く売られているのを見かけ「一応買っておこう」と買ったのち未開封。そしてそのすぐ後に実家から出てしまい実家に置いてきてしまった。

【ポケダン3】
20.ポケモン不思議のダンジョン すすめ!炎の冒険団・いくぞ!嵐の冒険団・めざせ!光の冒険団(2009年8月・Wiiウェア)

⇒未プレイ。
・発売したことに気付いていなかった。

以上、駆け足で1993年~2009年までの20作の思い出を記した。2010年以降は買ったまま積んでいる作品の方が多い。書くことが少なそうなので割愛。


システムを継承した『オメガラビリンス』や『不思議の幻想郷TOD』もプレイした。一応のエンディングまでの難易度がヌルめで、クリア後は挑戦し続ける気概が湧かなかった。

2020年現在に至っても、このジャンルのマイベストはN64の『風来のシレン2』。傑作。

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