平成はじめのタピオカ事情
noteを「タピオカ」で検索すると相変わらず1万件以上ヒットする。商店街に新しい店ができるとタピオカ屋で、向かい合わせや隣同士に並ぶということもコロナ後はなくなったが、「タピる」は2019年流行語大賞トップテン入りを果たしていた。Tapir(マレーバク)と空耳してしまうのは相変わらずだが、動詞化するほど飲まれたということだろう。この飲料の1980年代台湾発祥は間違いないだろうが、私やうちの子供たちにとって90年代には「珍珠奶茶」(ちぇんちゅーないちゃー :パールミルクティー)は親しいものだった。
2004年のブログに当時のタピオカ事情をまとめてあったので、【補足】とともに再録しておく。ちなみに発祥と言われる春水堂の日本出店は2013年、広くアジア展開する貢茶は2015年出店というが、この辺がインスタ映えとともに今回のブームの伏線だろう。
珍珠奶茶
2004年09月05日
珍珠奶茶(真珠ミルクティー)という飲み物がある。黒タピオカ入りのデザート飲料で、台湾発、中国大陸やマレーシアなど世界の華人世界で普及している。日本でも海外旅行のときに味を覚えた人が少なくないようで、たとえば中西純ら著『エイジアン・デザート』(スリーエーネットワーク,1999)を見れば自宅でも作れそう。うちの下の子も大好きだ。日本国内でもロッテリアがチンジュナイチャシェーキを発売したり、デニーズでクリーミーパールミルクティーが飲めたこともある。
きわめつけは、台湾のドリンクスタンドチェーンの直営店だろう。たとえば快可立(Quickly)や喜楽茶(Easyway)など。
前者は池袋西口で、後者は秋葉原で立ち寄ったことがあるが、強力にラミネートされたカップに極太ストロー、さらに店構えまで現地そのもの。喜楽茶の茶卵(チャイタマ?)は土着的過ぎて笑った。どちらも数がまとまればデリバリー可で、立教生はまとめて正門まで持って来てもらって飲んでいるよう。【現在も快可立支店は沖縄や名古屋にあるようだ。喜楽茶はアキバや新宿西口、上野広小路駅、丸の内から愛宕にもあったが、どこも閉店した模様】
コメント 2004年11月19日
行きつけ快可立池袋ロマンス通り店は、この夏に早稲田通りの早稲田松竹向かいへ移転したらしい。ポイントカードはそのまま使えるそうだ。池袋のアジアンな雰囲気を盛り上げていたのに残念。跡地は風俗店紹介所になった。立教への配達が高田馬場店からできるかは未確認。
コメント 2007年07月20日
快可立はなくなったが、高田馬場と池袋にQQ SMILEタピオカ屋さんがある。池袋は駅からロサ会館の奥隣のビルの一階で、場所柄客引きのお兄さんたちが屯しているのが妙。