オリンピック開会式の入場行進

 北京冬季オリンピックが東京大会からあっという間に始まったが、より厳しいバブル方式が採用されていると取材陣から耳にする。トラベルバブルということばは、日本で一般にはマイクロツーリズムと呼ばれたウィズコロナ観光の方式だが、マレーシアではマラッカ海峡北部のランカウイ島の国際トラベルバブル、タイではプーケットからクラビなどへ広がったサンドボックスプログラムと呼ばれている。
 開会式をCCTV1とNHKで見比べたが、選手入場は最初の発祥国ギリシャと最後の開催国中国はともかく、行進順は音でなく、中国語表記の漢字の画数順だった。注目されたのは台湾が何と表現されるかだが、「中国台湾」と言われるのを予想し、中国バブル方式対応を理由に開会式不参加が発表されたが、IOCの仲裁で参加となっていた。二番目のトルコ(土耳其:冒頭三画)から十番目の日本(冒頭四画)の次に、鳥の巣国家スタジアムに「Chinese Taipei、中華台北(チョンホアタイペイ)」とアナウンスが響き、直後に「Hongkong, China、中国香港」が行進した。画数順だと中華台北が後じゃないかと思いつつ、簡体字だと華は六画だからとホッとしたが、CCTVはしっかり「中国台北」と発していた。一方NHKでは東京大会同様「台湾」と説明されていた。
雪の結晶を模したプラカードは最後にCGで91の出場国・地域が一つの大きな結晶になって集まったが、ROCというのがあって、すわRepublic of China(中華民国)と思ったが、ロシアオリンピック委員会のことだった。
見ていて変な力の入ったオリンピック開会式でした。


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