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エッセイ 位置エネルギーを置換する
就職活動とは、多くの学生が心身の疲労を抱える大変なものである。
中の人もなかなかに疲れている。そのためか、就職活動を上手くこなしている人がいると、「この!粉吹き虫めが!」と罵倒したくなるものがある。
これは良くない。
精神が揺さぶられているから良くない。
吾輩は考える。「この揺れ幅を何とか活かせないものだろうか」
就職活動は一喜一憂のオンパレードである。会社の選考に通過すれば嬉しいし、通過しなければ悲しい。
その際、我が精神はトランポリンのように上下に揺れに揺れている。
ここで、位置エネルギーの登場である。
位置エネルギーとは、高いところにある物体がもつ、重力によるエネルギーを指す。
ここから仮説を立ててみる。
精神が揺れ動くということは、何かしら位置エネルギーを獲得するということになりはしないだろうか。
やがて、その精神が色んな出来事や感情によって揺さぶられると、現在の地点から上昇もしくは下降するわけだから、これを運動エネルギーと見なすことはできないだろうか。
私はここ最近、精神が揺れまくっている。
おそらく、位置エネルギーを獲得して、上昇なり下降なりして、想像を超える運動エネルギーを体内に充満させているかもしれない。
吾輩は思う。
「このエネルギーを客観的な数値に置き換えて、正しい方向に使えないだろうか」と。
そして、瑞々しい若人のエネルギーだから、誰か買ってくれる人はいないだろうかと、勝手にエネルギー商売の計画を立てる。
おそらく、このエネルギーがあれば、世界征服(世界中の美女を籠絡する)も夢じゃないかも知れん。
どうでしょう。
吾輩の積もったエネルギー、今なら安くしときますよ。
そんな無益なことを、今日も図書館で堀川を眺めながら考えるのであった。