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釧路湿原マラソン 30kmウオーク 2023年 歩いて歩いて



1, なんかしないと


子供のころから運動おんちで体を動かすことが大嫌いでしたが、じじいになるとさすがになんか運動しないとまずいと考えるようになってきました。さて何をしようか?
ランニング…走ってみたけど50mで息が上がる。
水泳…泳げるけどプールのある場所が遠い。金が掛かる。
球技全般…運動神経カメのごとく、推して知るべし。。。
消去法で定年退職後の健康管理としてウオーキングを選択。
ただ歩いても楽しくないので無謀にも『釧路湿原マラソンウオーク30Kmの完走』を目標に設定。

2,かっこうとグッズ


ネット情報を頼りに服装や必要なグッズを準備しました。何事もかっこうからが事始めです。

;イオンの靴屋さんでウオーキングするときのシューズを選んでもらい、そのなかで安いものを選択(いつでも辞めれる様に)。
 

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ウオーキングはかかとから足を着地させるので、かかとの衝撃軽減が大事とのこと。

靴下;トレーニングを始めて気付いたのが、歩いている時に足の薬指の爪先が隣の中指の横に当たり皮膚にキズを付けていたこと。足爪のメンテを行なうことはもちろんですが、靴下も対応が必要ですね。

そこで選んだのが滑り止め付き五本指靴下。

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靴下内面(かかと)に滑り止めが付いていて、靴を履いた時の指股の引っ張り感がなくストレス無しでフィット感良好。靴下表面に滑り止めが付いている5本指ソックスも買いましたが足底表面にごみ(飼っている犬猫の毛)が付きやすくストレスです。
どちらの靴下もウオーキング中の靴内への小石・砂の入り込みをなぜかけっこう防ぎます。砂が入ると気になるしだんだん痛くなるんですよね。

スポーツタイツ(レギンス);購入目的は吸汗速乾性ですが、着用することにより疲れにくくなるとのこと。ジャージの下にこのタイツを着用してトレーニングするとジャージとの擦れが軽減されます。色は強そうな黒にしたのですが、黒は虫を呼ぶとの情報を受け、次は別の色にしようと思います(実際本番でアブに食われた)。
このタイツがあるのでその下のインナー(パンツ)は必要なしと思いますが、キツキツなので練習後の湿っている場合、脱ぐときにこつ(膝ぐらいまで脱いだ後、床に座りふくらはぎくらいまでタイツを下げていきます。足首部の布を下に少しずつずらす感じで下げ、かかとが抜けたらあとは楽に脱げます)がいります。スッポンポンのむき身時間が長くなるのでパンツは必須です。足首のところにチャックがあると楽でしょうね。

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スポーツインナー;吸汗速乾性と年のせいで左肩の付け根が痛いため、サポート性を期待して購入。パワーストレッチなのでスタイルが良いとかっこいいですが、太っているとボンレスハムですね。
トレーニング1時間程度経つと肩が痛み出した事がありましたが、暖かい時期になると治まりました。だめならサポーターの追加購入が必要ですね。


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洗濯もあるので数枚購入が必要ですね。各メーカーから購入して比較してみてはどうでしょうか?

 ランニングポーチ;練習でも本番でも水分補給は必須。500MLペットボトルが入ること、スマホが入ること、塩飴数個入ること、冷却シート数枚入ること、ポケットティッシュが入ることを条件にポーチを準備しました。購入したものはペットボトルの抜き差しが楽です。わたしはここに500ML水筒(直飲み用)をセットしました。

湿原マラソンレース本番時には、空の水筒カバー(サーモス 交換用部品 スポーツボトル FHT-1001F ハンディポーチ)をランニングポーチのベルトに通して 水分補給に対応しました。理由は 「5,レース」の項で。

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帽子と帽子止め;帽子はスポーツ用品店でランニング用を購入しました。練習では普通の帽子も使用しましたが、普通の帽子(色は紺)は白く汗にじみがすぐにつきますが、購入したランニング用の帽子(色は黒)は大丈夫でした。そこにわざがあるんでしょうね。
また、練習時は強風で本番時は対向トラックの風圧で帽子が飛ばされましたが、100円ショップで購入した帽子止め(帽子キーパー)が役にたちました。

ネッククーラーリング、冷却シート、塩飴;暑さ対策と脱水症対策として購入。
日焼け止め;年寄りには必須。
パイル地のハンカチスポーツタオル;汗対策として準備、意外にハンカチがレース本番では重宝しました。

Tシャツと短パンとジャージ;本番用に白のTシャツと黒いランニング用短パン・黒ジャージをスポーツ店で購入。イメージですが、レース直前にジャージを脱いだら戦闘準備完了ってなんかかっこいいですよね。
今回は見送りましたがレインコートを準備したほうがよいかな。
もひとつサングラスがあればかっこ良いのと目のUV対策になるんですけどね。

3,トレーニング


わたしの住んでいるところはド田舎であり、海と山と川のそばにいくらでもウオーキングコースとなる道路があります。しかし、あまり人里から離れるとクマに襲われる危険性があるため落ち着いて歩けません。また、歳なので急病で倒れても数時間発見されない可能性が強いです。
練習コースは人の目が気になって恥ずかしいのですが、住宅街を周回することにしました。
コース;自宅周辺一周7~800m 一部歩道であとは車道の端。一周するたびに家の庭先に石を一個置き、周回数を確認(最初のうちは周回数忘れるんですよね。慣れてくると経過時間で周回数が分かります)。
日々の最低ノルマ;7周(約5km)、気分が乗ればそれ以上……雨は休み。
目標;歩行速度;6~8km/hr 歩幅;80~90cm
 歩行データはiPhoneに初期設定されている「ヘルスケア」アプリを使用。

歩行速度6km/hrで歩くと、5時間で完走(11:00ゴール)……ゴール寸前で9:30出発のマラソンランナー(速度20km/hr、オリンピックレベル)先頭と会うことが計算上予想されます。
オリンピックレベルのマラソンランナー 速度20km/hr
オリンピックレベルの競歩ランナー   速度15km/hr
ウオーキングのマックス速度 速度8km/hrを超えると駆け足になり、一瞬両足が浮きランになってしまう様です。

ウオーク参加者は、ランナーが後ろから来たら譲らなければならない(速度が違うため)ルールがありますが、しゃくなのでランナーが来る前にゴールする歩行速度を目指したい。

4月

歩行スピードと歩幅のアップと安定を目標にiPhoneアプリを確認しながらトレーニング実施。歩行時の腕については、曲げても伸ばしてもスピードと歩幅に変化はないようなので気にしない様にしました。

5月


楽しいウオークで新しいシューズを履いてどこまでも歩ける様な気がしました。
歩いていて息が上がりそうになる時がありますが、そんな時には歩幅が狭くなっている様です。意識して歩幅を拡げると歩行リズムが遅くなり心拍数も安定するようです。

6月


中だるみでけっこう辛かったです。子供の頃は運動会のかけっこで応援されると、ひやかしに感じ気持ちが沈んでいやでしたが、町内周回中に声をかけてくれる人がいて、一瞬で疲れを忘れるというか疲れが吹き飛びました。
スポーツ選手が「応援してくれるみなさんのおかげです」とインタビューで答えていますが、応援の力って本当にあるんですね。
本番当日に合わせ、朝6:00からトレーニングを一度行って見ましたが、8:00過ぎにリタイア。気温が低かった事と目覚めてから時間があまり経っていない事が原因かな。本番時はかなり早起きが必要ですね。
練習で30kmウオークに挑戦してみました。
午前中に2時間ちょい、昼食をはさんで午後に2時間ちょいで何とか30km完走。別日に4時間通してウオーク完走。
これで本番でも完走できると自信。心配は当日の気温かな?

7月


毎日歩くとからだが重い。ここから2~3日に一回くらいのトレーニングに変更。このほうが気分が乗るようです。
シューズの底がすり減ってきたので同じシューズを新たに購入(本番用)。
7月30日 釧路湿原マラソンウオーク30km参加……完走しました!

8月


ほぼトレーニング無し。

9月


10月8日の浦幌マラソン ウオーク15kmに挑戦するので5~10km/日 程度のトレーニング実施。
懸念はアップダウンの無いとこで練習(フラットな町内周回)しているので、浦幌の山間コースに対応可能か不安あり。坂練習しなければなあ(結局無しでした)。
10月8日 浦幌マラソン ウオーク15km参加……5番以内で完走できました!

4,コース


釧路湿原マラソンコース図 HPより

 給水;30kmウオークは朝6:00スタート。各給水箇所はまだ準備であり、新釧路川左岸築堤の中間ぐらいで頂くヤクルトの飲料(ヤクルト様ありがとう)が初めての給水となります。各給水所の開設は朝9:00か9:30くらいと思われるので、6時間以内に完走する場合の前半部は自分で水分を準備する必要がありますね。
トイレ;簡易トイレが各給水所のそばにあり、湿原道路のトイレは朝8:00前でも使用可能のようです。
氷都釧路のリンク氷;2か所にスケートリンクを削った(製氷車製)かき氷がど~んとトン単位で地面に置いてあります。食べてはいけませんが、クールダウンに有効と考えます。雪玉(氷玉)にして手に持って歩こう。
 

5,レース


2:30 起床。朝食 調理パン2個・バナナ1本・コーヒー
5:00 釧路市大規模運動公園 駐車場Dへ駐車。最初のトイレ。
5:20 陸上競技場へ行き受付。ゼッケンセットと参加賞(お土産;やったぜ酒のつまみ)を頂く。バナナとポカリ。再度トイレ。
Tシャツへゼッケン取り付け。取付位置は、前面(胸面)で対面者に№が判るように。わたしは首に掛けたタオルが№を隠していたため、大会後にHP公開された写真から自分の写真を探すのが大変でした(№から写真検索可能)。
計測チップをシューズに取り付け(外れないように)。
ランニングポーチ;水筒に冷えたポカリ500MLを入れポーチへセット。空の水筒カバーもポーチベルトへ通しセット。その他、塩飴・冷却シート・ポケットティッシュ・スマホ・車のキーをポーチのポケットへ入れました。
首にはスポーツタオルをかけ、帽子止め(帽子キーパー)を付け風に飛ばさないようにセット。帽子も同様に帽子止め(帽子キーパー)をセット。ハンカチを短パンのポケットへ。
忘れ物ないよね。おっと、よく冷えたネッククーラーリングを首に取り付け。
服装は自宅で準備済み。ジャージを脱いで、帽子をかぶりさあ行くぞ!
5:40 30kmウオークスタート地点へ。陸上レース参加が初めてなので遠慮と観察のため、先頭から10列程度のところで待機(みんな適当な位置取り)。
6:00 レース開始
美原東西線~柳橋通~新釧路川左岸築堤前までは歩道をウオーク、先行者の動きを見ながら、左側歩道通行(美原東西線)から右側歩道通行(柳橋通)へ切替。
美原東西線は通路が細いので、先行者の追い越しには注意が必要。柳橋通に出てからは、歩道が広くマイペース歩行が可能です。各所にボランティア誘導員さんがいるので挨拶を忘れずに。直線道路なので先頭者がいまどの辺にいるのか距離を確認。朝なので暑さはまだ感じない。体が温まって来たところで新釧路川左岸築堤に到達。釧路川の横なので、空気が突然変わり涼しいな。
ここもしばらく直線、先頭者が見えるので数えてみると今のところ10番目くらい。歩道が終わり左岸築堤からレース専用道となりましたが、このアスファルト道はけっこうひび割れが多い。コケない様に注意。一歩一歩、歩幅を拡げ前へ前へ。
釧路川を上流へ向かうとこんな風景なんだ。左側は川、右側は住宅街、初めての風景で新鮮。
おっと、目的のヤクルトさんが見えてきた。飲み物を頂いて、ポーチの水筒カバーの中にセット。以降の補水はヤクルトさんを優先とし、水筒のポカリは後半戦用とする。飲み物を手に持たなくて良いので楽(作戦通り)
湿原大橋を越え湿原道路を進むと緩やかなアップダウンあり。人家も無く道路周辺は雑木林でその外に湿原。ネット情報によるとアブがいるとのこと(レースが終わり自宅に帰ってから足首を嚙まれていた事が判明 痒い~!)。
進んで行くとボランティアさんが忙しそうに給水所準備をしている様です。ご苦労様です。
これは何だ?道路脇に噂のかき氷が現れました。ザクッとその氷を手に取り氷玉にしてクールダウン。
中間地点(15km)到達。このあたりから、わたしの左一歩前に同年配の男性(違ってたらごめん)がいてしばらく二人旅。抜いたら抜き返すぞ!オーラが出ていてなかなか前に出られない。競っているとオーラ(殺気)って見えるもんですね。二人で先行者を数人追い越し湿原道路から左岸築堤の給水所周辺に到着。この給水所はオープンしていました。
ここでヤクルトさんお役御免、以降は自前の水筒ポカリ給水へ切替。
例のかき氷が又あったので、氷玉にして手に持って歩く歩く。
元気玉ならぬ氷玉で気合を入れて、ここからスピードアップ。
左岸築堤を抜け明輝高校前の道路に入ると気温が上昇、そろそろ湿原マラソンを応援する方が沿道に現れ、かわしながら歩道上を歩く歩く。
おっと、マラソンランナーが対向車線に現れたぞ!応援者も増えたぞ!
華麗なフットワーク?で応援者をかわしながら柳橋通の歩道上をゴールに向かって直進。
ん?沿道にいる応援者の方々は、ウオーク参加者がレース中なことを分かっているのかな? 声が掛からないとさみしいよね。歩道では無く車道を歩きたいな。
柳橋通と美原東西線の合流箇所に到達。小学生・中学生がレース中、流れが切れないため、係員に静止を受け数分間待機。しゃーないけどアレレ。
ゴールまでもう少し、各種目・各カテゴリーの参加者がごった返して大変。オイラのゴールはどこだ~!
心配が顔に出ていたのでしょうね、誘導員の方に「大丈夫ですか?」と声を掛けられました。ダメかもしれない。
ウオーク30kmの誘導ルートが見えたぞ!ゴールはそこだ。と、思ったらスタジアム内のトラックじゃあーりませんか。おいらは筋金入りの運動おんちじゃい。スーパー陸上競技者の血と汗と怨念がしみ込んだトラックに足を踏み入れたら呪われるでしょうが。
恐れ多くて気力と体力が一気に急降下↓
落ち着け!落ち着け!水筒をポーチから取り出し、取り合えず給水。
何とかトラックを歩き切りグダグダでゴール!
ゴール後に気が付いたのは、ゴール直後の参加者をパチリと写真に撮るプロカメラマンが待機しているではありませんか。ゴールしてくる参加者はここでキメポーズを取っています。次はおいらもキメポーズですね。
ご苦労様のスポーツドリンクとバナナを受け取り、シューズに付けた計測チップを担当者へ渡しレースは終了です。
大会の運営管理関係者様、ボランティアの方々、ご苦労様です。
ありがとうございました。
車に戻る前に、大会事務局前のお楽しみ抽選会ボードを確認。ハズレでした。残念!
この段階では、自分の順位は判りません。
駐車場のゲートが開放されるまで車で待機。昼ぐらいに自宅へ向け出発。
ネッククーラーリングの効果は1時間程度との事なのでレースの途中からの暑さ対策として冷却シートを持ちましたが、使用しないで終わりました。
数日後、大会HPを見て自分の順位を確認。10番以内でした。
ウオーク部門については、完走賞(順位賞ではない*)を頂けるそうです。自宅のPCを使用してプリントアウトですけどね。
*競歩の様に歩行状態をチェックする人がいないので順位確定は無理かな。
大会HPからアルバムの項目に入り、自分の写真を探して(ゼッケン№検索可能)購入することが出来ます。後日、アンケートに答えて画像のデジタルデータを貰えました。
以上が釧路湿原マラソン30km奮戦記でした。まだまだ若い者には負けんかな?。
読んで頂きありがとうございます。
 

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