3年前の誕生日にお酒をやめた理由
私はイロイロ思うところがあって、36歳の誕生日にお酒をやめた。
お酒をやめて以来3年が経ったが、お酒は一滴も飲んでいない。
知らないうちにアルコールを食べ物などから微量摂取している可能性は、敢えて否定しない。
やめる前の私は、お酒が大好きであった。
そして、今も好きである。
じゃあ、やめなくてもよかったんじゃないか、とか、少しぐらい飲んでもいいんじゃないか、とかのありがたい意見はたくさん頂戴した。
その反論が、話せば相手が若干ひくので、嘘の内容で反論する。
手っ取り早く、歳で飲めなくなって美味しくなくなった、とか。
体のために、とか。
そして、最近では、それも面倒で、飲めない人になってしまっている。
何度か人に話したことのあるやめた理由を、納得してもらったことがない。
夫でさえ、飲めなくてイライラされるくらいなら、飲んでもらった方が楽とか。
それでも、3年続いた自分をほめる。
そして、これからも頑張ろうと励ます。
お酒が好きだから、頑張っている。
私は、お酒をやめるまで、よく飲む人であった。
つまり、一度の飲酒で、しっかりと酔うのが飲む基本スタイルであった。
そういう飲み方は、我が子に悪影響しかない。
仕事で疲れた体にビール。
一本がなくなり、ニ本目には、子どもに大きな声で汚い言葉を使い、手をあげ、鬼のようになることも度々であった。
幼児虐待だと、気づくまで、どれぐらいの歳月があったか。
ハッと我に帰り、飲まないと決めた。
うちの子がぜん息の発作を起こし、夜中に救急病院に連れて行ったり、1週間程入院したり、そんなことが何度もあった。
まさに、飲んでる場合じゃない場面がたくさんあった。
飲んで数分でアルコールが抜ける訳ではない。
体内のアルコールが分解されるまで数時間かかり、その数時間の間に子どもは体調が変わる。
呑気に飲めない立場になってしまった。
わたしの断酒は期間限定で、48歳の誕生日に飲酒を再開する予定である。
次の生まれ年がまわってくるまでの12年だけ。
だからこそ、長いけれども、48歳になって再び飲める時の喜びを想像して、続けられる。
そもそも12年にしたのは、36歳の誕生日を迎えるにあたり、自分を変えたかったから。
ガラッと何かを変えるには、ドサッと何かをやめることが手っ取り早い。
自分の身の回りの断捨離を考えたとき、断酒、これしか見当たらなかった。
私には、デメリットよりもメリットが断然多かった。
メリットとしては、お酒を購入しなくなることによる、お金の節約。
飲み会にあまり行かなくなるお金の節約。
酔って醜態をさらすことがなくなる。
酔って子どもに当たるコトがなくなる。
お酒と一緒にたくさん食べることによる過剰なカロリー摂取がなくなる。
飲酒運転がなくなる。
二日酔いなどの無駄な時間やお金の浪費がなくなる。
アルコールの過剰摂取による疾患から体を守ることができる。
以上が私にとってのメリットであるが、細かく言えばもっとある。
トイレの回数が減るとか、お酒をストックするスペースがなくなるとか。
一方デメリットと言えば、お酒を飲めないイライラ。
飲み会で場がシラケる。
お酒の代わりを探す手間。
これもまた、細々としていて、多岐にわたるが、言葉にすればこの程度。
何とかやっていける。
今の私は、お酒と上手に付き合っていける自信がなくて、断酒している。
48歳になった私は、上手くやっていけるオトナになっていて欲しい。
そういうオトナになれるよう、年を刻んで行こうと思っている。
そういう努力と葛藤の日々を、将来子どもたちがどう評価するか。
ほめられたいなぁ。
という願望があるからこそ、意味がある。
やりきる意味がある。
それぐらい、お酒が好きである。今も。この瞬間も。