そしてボクは途方に暮れる
思い立ったが吉日とは今日のことか。
朝のルーチンでコーヒーを淹れながら、何だか、居ても立っても居られなくなって、車を出す。
ここのところの引き籠り生活。オンライン集中。PC集中。積読チョモランマ登攀もデスク集中。で、歩かない、動かない。固まる。イヤになる。
天気は明日から下り坂。秋雨前線接近中。
ならば、行くしかない。
今日。たった今。
ということで、奥能登へ。石川県の出っ張りの、最先端ちょっと手前まで行く。片道150km、2時間半のドライブ。
途中、寄り道三昧。
千里浜なぎさドライブウェイをウキウキで走行し、道の駅でマルガージェラートのピスタチオを食し、押水の無花果をゲットし、お昼用にサンドイッチを買い、もちろんコーヒーも手に入れてご満悦。
道路の両脇に延々と植えられたサルビアが真っ赤で、まるでレッドカーペットのようだったし、海の色が秋の色に変わっていて寂しかったり、葡萄や栗や梨の直売所が存在感を醸し出していたり、温泉セットを持ってくればよかったと悔やんだり、なかなか楽しい道中だった。
本当は珠洲市(最先端) まで行きたかったけど、また今度。
ナビ装着のない愛車だけれど、Googleが味方だからOKさ!とか思っていたんだけど、山という自然のカタチがいっぱいの能登は、時々電波を見失う。
え?ちょっと待て!と慌てること数度。
いかに文明の利器(←死語?) に依存しているかが突きつけられて驚く。
山間部の道で行き先を見失った時、携帯電話がただの筐体と化す。その時の小さな絶望感たるや……(笑)
教訓。「地図は念のためにスクショ」
道を取り戻して最初に思ったことは、
「そしてボクは途方に暮れる」
うん。間違いない。
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