ノートサークルのスレッド試し読み
【カップ7についての考察】
見るからにドロドロで腐った淀み、臭そう。
そんなトートのカップの7。
このカード、セルフリーディングのたびによく出てきてました。
「直感のタロット」で私がピックした部分は、
◆耽溺 ◆感情に耽りすぎるという質 ◆ネガティブな感情にまみれている状態(過去に関係する) ◆感じたくない物事から逃げるためにエネルギーを使う方法 あるいは、 ◆耽溺する許可を自分に与える必要がある
という箇所。
これらのキーワードは本質的な部分であり、抽象か具体のどちらかというと 抽象的な概念に寄ると私は捉えます。
これらのキーワードを一旦ベースに置き、次に具体的な出来事と紐付けしていきます。 グッとこのカードを抽象化してみましょう。
すると、例えばこのカードが示す意味が動く方向は大まかに二つしかありません。
それは、①すでに感情に溺れている、②もっと溺れていいと許可を出す の二つです。
ここで①の場合は読み解くのが簡単かもしれません。
この「すでに溺れている状態」を様々なケースに当てはめて考えてみます。
[舞台が仕事では?〕
・仕事中毒になっている ・仕事でしていることに対して感情的になり周りが見えなくなっている
[舞台が恋愛では?] ・「相手を好き」という感情に溺れている ・その他の感情(怒りや失望)に溺れている
【MASUMIのリアル体験の場合】
私のネタ帳(自己内省ノート)によると、 カップ7が出た時の質問は
「情報を知っておかないといけないという思考はどんな意識から来ていますか?」 というものでした。
私はなぜか、お付き合いした人に対して下調べをしたり、常に何をしているか気になっていた時があったのです。
その行動が自分でもいい加減嫌気がさして、内省に取り組みました。
カップ7と同時にカップ5が出ていました。
カップ5のテーマは「失望」ですね。
この二枚を合わせて読むと、 「対象に溺れ過ぎた後に期待はずれな結果が来ることを恐れているから?」 というメモ。
そうですね。相手にどっぷり浸かった後に自分が期待したもの以外の顔を見せられるのが怖かった。
なぜかと言うと、その時にはもう自分をさらけ出しているから。
さらけ出し損っていう、損得勘定の元でお付き合いしていたのですね。
勿論そんなもの愛ではない。
カップの7が表すのは、ざっくりいうと「見て見ぬ振りしている感情がある」ということ。
それと同時に、その状況に身を置いているということは必然的にその関係に本当の意味では満足していないということ。
自分が何かしら「与える行為」をしないと得られないものに対し、 「与えたくはないけど欲しい」という状態ですね。
しかしそんな状態で他者と接しても相手は自分が望むものをくれるわけがない。 だから、簡単にその〝欲しいもの〟の代わりになって、手っ取り早く一時的に欲を満たす行為。
それがいわゆる依存的行動(買い物、セックス、ギャンブルなど)につながるということ。
そして②「もっと溺れてもいいと許可を出す」の場合。 これはある意味①と表裏一体でもあります。
自分の感情を見て見ぬ振りした状態が抑圧という形で出ているということになる。
感情に溺れないように自制をかけている状態なので、 本当は楽しみたいことを目の前にしてもどっぷり浸かることが出来ない。
いつも何かを気にして思い切り楽しめない状態。
「楽しむこと」だけでなく、ネガティブな感情も避けている状態でもある。
感情は感じてなんぼなので、感じきれないままの感情は体に蓄積されていく。
「溺れてもいい質」が必要な場面はどんな場面だろう? 恋愛に置いて、相手との感情の交流をはかるとき、 感情に溺れれないのは、つまりドライな質なのかもしれない。