【プロの美容師向け】ブリーチした部分が残っている髪を綺麗に簡単につなげるカラーレシピとは
原宿、表参道で美容師をしている楠本真澄です。こちらはプロ向けの記事になっております。
早速ですが、こちらをご覧下さい。
こちら2点の画像を見てわかる通り、根本から毛先まで、三層の状態になっていることがわかります。
根本の新生部、中間の既染部、そして毛先のブリーチ部分です。
しばらく前に全体をブリーチし、その後はブリーチをせずに通常のカラーリングを行ってきた状態、ということですね。
カラーリングを行う際、毛先のほんの数センチや10センチ程度なら特に問題はないように思えますが、ブリーチ部分が割とまだ多く、長く残っている場合は、なかなか綺麗に繋がることが難しいと言えます。
通常のカラーリングをするときは、だいたい二層にわかれていますよね。しかし、今回のような三層の場合、均一なカラー、つまり綺麗なワンメイクにすることは、しっかりとレシピを熟考しなければなりません。
黒髪に近いくらい暗くする場合は特に難しいことはありませんが、問題は中間の既染部と毛先のブリーチ部分を、明るさを保ったまま、ムラを作らずに、均一な色味、明るさに繋げれるかどうか。
今回は、そのように三層に分かれた状態から、綺麗に、そして簡単につながるカラーレシピと、その理論をご提案させていただきます。
経験からして、このカラーレシピのバランスなら、非ブリーチ部分である既染部も、ブリーチ部分も同じ色、同じ明るさになると思っております。
というのも、なぜ今回このような記事を書こうかと思ったのか。
一つは、自分自身、この状態からのカラーリングに、今までとても苦戦してきたからです。様々な方法、レシピを試しました。しかし、失敗の連続でした。周りの先輩方を見ても、同じような失敗がほとんどでしたので、自分で考えるしかありません。三層に分かれているのであれば、三つのカラーレシピを作り、塗り分ける。しかしそれだと、色がドンピシャに合う可能性はすごく高くはなく、なによりも塗布に時間がかかりすぎる。そして、既染部とブリーチ部分の塗り分けというのは、人間の手でやる技術ですので、完璧とはいかず、どちらかにオーバーラップがかかり、そこでムラが生まれやすい。
今回ご提案するカラーレシピは、既染部とブリーチ部分は、一緒のレシピで塗布します。つまり、根本の新生部分と、既染部&ブリーチ部分の、二種類のカラーレシピしか存在しません。塗り分けは新生部分と既染部分のみであり、既染部とブリーチ部分の塗り分けはありません。
とても簡単で綺麗で、そしてスピーディーな塗布が可能なのです。それをぜひご紹介したかったので、今回の記事を書きました。
そして、二つ目の理由は、この前テレビをボーッと見ていたときに、出演されていた女性タレントさんのヘアカラーを見たときに、「今回のような三層の状態から、おそらくこういうレシピで染めたからこうなっているんだな」と理解出来たからです。
こちらをご覧ください。
とても綺麗で可愛いタレントさんです。めちゃくちゃお綺麗な方です。はい、めちゃくちゃ好きです。もちろんヘアスタイル、カラー共に、とても素晴らしいと思います。
しかし、あくまで、本当にあくまでプロ目線で見た時ですが、根本から中間と、中間から毛先に色味の違いがあるように思います。
パッと見は全然わかりませんし、素敵なことに変わりはないのですが、どちらかと言うと、根本〜中間は赤みのあるアッシュブラウン、中間〜毛先は濃いアッシュグレーのように見えます。
本当に、あくまで推測ですが、毛先はブリーチをしていた、もしくは、そのくらい明るく、ダメージしていた状態だったのではないか、と思われます。
何故このような色味の差が生まれてしまったのか、そして、ではどのようなレシピにすればいいのかを、ご説明させていただきます。
そして、大変恐縮ですが、長年培ってきた技術と、必至に編み出した知識、レシピをご紹介させていただきますので、ここからは有料とさせていただきます。
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