【美容師向け】失敗しないカラーリング技術。リフトアップする際、超簡単でスピーディに行う塗布手順と最適な薬剤選定
今回は、今の明るさよりも明るくしたいというカラーリングのオーダーがあったときに、誰でも簡単に、そしてスピーディに施術出来て、なおかつ失敗しない方法と、それに伴う薬剤選定の考え方を記していきます。
トーンアップ、リフトアップが苦手な方は必見です。また、縮毛矯正やデジパをしている部分が混合している場合のアプローチの仕方なども解説していきます。
なぜ、リフトアップ、トーンアップは難しいのか
まず、トーンアップ、リフトアップにおける失敗の原因は、大きく二つに絞られます。
• 塗布手順がややこしく、手間がかかり時間がかかる
• 薬剤選定、レベル選定が難しい
以上の二つです。
今回、この二つの問題を解決するとともに、例えアシスタントや歴の浅い美容師でも失敗しない方法と、合わせて熱変性している毛先へのアプローチ法もご紹介致します。
さて、例えば、地毛の黒髪から、カラーで出来る1番明るいアッシュにする、としましょう。つまり、13レベルのアッシュです。
その場合、あなたはどんな薬剤選定で、どんな手順で塗りますか?
塗布手順をいろいろな美容師にヒヤリングしたところ、
① まず、13レベルのアッシュを6%2倍で、根本1センチ〜3センチ空けて、中間〜毛先に塗布。
② 中間〜毛先がリフトしたのを確認後、空けておいた根本に、同じ薬剤で薄塗りで塗布。
③ 根本がリフトしたのを確認後、シャンプー。
という流れがほとんどでした。そして、僕自身、アシスタントをしたサロンでも、同じような塗布手順、薬剤選定でした。
しかしこれでは、失敗するリスクがかなり上がります。
まず、塗布手順ですが、中間〜毛先を先に塗布したら、中間毛先は薬液によって、くっ付き、重たくなりますよね?
その状態から、根本を塗るのは、かなり塗りにくのではないでしょうか?経験したことある方は、激しく首を縦に振っていることでしょう。本当、めちゃくちゃ塗りにくいですよね。くしも通りませんし、スライスも死ぬほど取りにくいです。
髪質や薬液の濃度によっては、中間〜毛先が絡まりまくることも。お客様の髪や頭皮に負担をかけ、引っ張ってしまいひどく不快な思いをしたお客様もいることでしょう。
しかも、それでいて根本は薄塗りでなんて、どんだけ時間がかかるんだって話です。
薄塗りなんて、その塗る人によってのさじ加減なので、その時々で仕上がりが全然変わってしまいます。
(※根本付近は体温がある影響で思ったより明るくなりやすいため、薄塗りで塗るサロンが多いようです)
そして、薬液選定ですが、果たして本当に、同じ薬を根本〜毛先に使っていいのでしょうか?
例え地毛である黒髪でも、毛先はコテなどを酷使して、ダメージしているのではないでしょうか?
中間〜毛先を先に塗ると、すごく長い時間放置することになります。すると、アッシュなどの寒色系の場合、ダメージしていると色素沈着してしまいますので、毛先のみ暗くなってしまいます。
そして、根本の薄塗りですが、髪質や塗る人によっては、薄塗りのつもりがいつの間にかベタ塗りになってしまい、びっくりするくらい根本のみが明るくなってしまう、なんてこともよくある話です。
さらに、縮毛矯正や、デジタルパーマなどの熱変性毛や、毛先がひどくダメージしている場合、上記したやり方ですと、必ず失敗します。
根本から半分は地毛の黒髪、半分から毛先は地毛の黒髪だけど縮毛矯正をしている。それを13レベルのアッシュにしたい、となった場合、あなたなら、どのように施術しますか?
今回はそんなところも深掘りして、記していきます。
僕も昔、失敗したことがあります。地毛の黒髪から13レベルのアッシュなんてヒヤヒヤものでしたし、縮毛矯正の履歴があった場合なんてもう、どうしていいかわかりませんでした。先輩や他サロンの人に聞いてもわからないということでした。誰も教えてくれなかったので、自ら考え、試行錯誤したのち、独自の理論と独自の技術で解決に至りました。
どなたでも、失敗なく簡単に綺麗にトーンアップできる、僕の大切な技術と知識をここに記したいと思います。
決してこの記事は安くはありませんが、知識や技術というのは一度自分のものにしたら永遠と自分のものです。そして、トーンアップという技術はサロンワーク中、めちゃくちゃ行われる技術なはずです。ですので、お役にたてると確信しております。この知識と技術で、1人でもリピートにつながれば元は取れるでしょう。
トーンアップのカラーオーダーがあったときに、誰でも簡単にスピーディにスムーズに塗布が出来て、失敗しない薬剤選定の考え方を記していきます。
独自の技術です。ぜひご覧ください。
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