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【美容師向け】カラーリングにおいて熱変性している毛先が暗くならないための方法と、なってしまった時の改善策

プロ向けの記事です。熱変性毛に対しカラーリングする際に、必要となる技術をご紹介致します。トーンアップ時、トーンダウン時、毛先が暗くならないための知識、技術と、万が一、暗くなってしまった場合に簡単に直せる技術も合わせてご紹介致します。

これを見ているあなたは、おそらく少なくとも1回は、何がなんだかわからないけど、なんか毛先が暗く仕上がってしまった、という経験があることでしょう。

なにを隠そう、僕も同じ経験があります。昔、根本よりも毛先が暗く仕上がっている髪をブローしながら、大量の冷や汗をかき、内心「なんだこれは、、、」と強張った笑顔をしながらそのお客様と話していた記憶があります、、、(笑)

もちろん、その後すぐにお直しをするのですが、理由がわからない上、直し方も分からず、テンパって、とにかく根本を毛先に合わせる、という方法しか取れず、お客様を悲しませてしまった過去があります。

その時アシスタントだったのですが、このことを先輩スタイリストに聞いて教えてもらおうとしても、明確な理由と明確な直し方は教えてもらえず、というか、その先輩スタイリスト達も、そのような失敗はサロンワーク中に起こしていました。

僕は、これはなんとかしないとやばい。ちゃんと理論や構造を理解しないと、同じような過ちを繰り返してしまう、と思い、必死に勉強し、実験を重ねました。

先輩スタイリスト達も分からず教えてもらえなかったので、全て独学です。

今回、その僕が得た知識と技術を、包み隠さずここに記し、あなたの大切なお客様のカラーリングに役立てていただければと思います。

暗くなってしまう場合はどのような時か

まず、なぜ、暗くなるのかを理解する必要があります。

大きく分けて3つに絞りました。

1.  デジタルパーマ、または縮毛矯正、ストレートパーマをかけている

2.  黒染めをしている

3.  ブリーチをしている

今回は、1 のデジタルパーマ、または縮毛矯正、またはストレートパーマをしている場合に起こる現象を解説していきます。理由としては、この 1 の場合がほとんどだから、ということです。

黒染めもブリーチも、失敗が多い項目ですが、それはまた後日記載させていただきます。この二つの対策も簡単ですので、ご期待下さい。

デジタルパーマ、縮毛矯正、ストレートパーマは、熱処理を行なっています。薬剤を使用して熱処理を行う場合、髪の中の構造は大きく変わります。それを熱変性というのですが、簡単に言うと髪の中のタンパク質が熱により固まってしまうことです。

この部分にカラーをする場合、特にアッシュなどの寒色系の場合、狙ってた明るさより必ず暗くなります。

レベルによっては、真っ黒になってしまうこともあるでしょう。

これは熱変性によってそうなりますので、染める前に必ず薬剤履歴を聞き出さなくてはなりません。パッと見、デジパや縮毛矯正をやっていなさそうでも、実は昔やっててその残りが毛先に存在する、なんてことはよくあることなので、必ずカウンセリング時に聞くように。

※熱変性により暗くなることを、我々美容師は、「沈む」とも言います。色が沈み、暗くなるということですね。

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染める上での対処法(トーンダウンの場合)

結構みなさんトーンダウンの場合は対処法を知っている場合がありますね。ネットで調べても、割と多く出てきました。ズバリ「クリア剤」を使う、というもの。クリア剤を使用するというは割とポピュラーですね。各メーカー必ずクリア剤は出してますので、ないサロンは必ず取ってください。クリア剤はアルカリがほぼ入ってないので、トーンダウンのときに最適でしょう。

さて、クリア剤を使用するというのも、どのくらいの割合で混ぜればいいのか、曖昧ですよね。

もちろん、どのくらい暗くなりそう、沈みやすそう、という感覚が必要不可欠になり、髪質などにより一人一人に対し配合は細かく変わるのですが、今回は大きく分けて2パターンご用意しました。

やや沈みやすそう、と思ったならば、3:1の割合でクリアを混ぜましょう。アッシュなどの本色が3、クリアが1の割合です。やや沈みやすそう程度ならば、3:1で、同時に時間差なしで塗布しても大丈夫でしょう。

(例:中間に8アッシュ・8グレーを[2:1]、熱変性毛の毛先は、8アッシュ・8グレー・クリアを[2:1:1]

次に、「これ、めっちゃ沈みそうやな」って時。これは、2:1の割合でクリアを混ぜましょう。もちろん、様々な状態、パターンがありますので一概には言えませんが、2:1で塗布すると沈むことはないでしょう。時に、死ぬほど熱変性とダメージを負っている場合などは、それでも沈む場合がありますが、そのときは前もって判断し時間差塗布、または1:1くらいにする、などの方法を取りましょう。(痛んでいてもアッシュ系とかは沈みます。)

もちろん、沈みそうなら全て時間差塗布でええやん、というパターンもありますが、それでは色持ちが悪くなるのと、そのカラーの施術に付きっきりにならなければならない、という問題があり、クリアを使うことによってそれが解決するならばそうしたほうがいいのでは、と思います。

※レシピについてもっと知りたい方はこちらの【2022年最新】ブリーチなしで綺麗なアッシュカラーに染める方法!をご覧ください。
https://masumikusumoto.com/367

染める上での対処法(トーンアップ)

実は、デジパや縮毛矯正毛でカラーをするとき、トーンダウンよりトーンアップのほうが難しいのです。実際、トーンダウン時の対応策は、ネット上で探せばチラホラありました。しかし、トーンアップ時は探してもなかったので、今回、ネット初解禁です。

例えば、全体50センチの8レベルの明るさで、毛先18センチが縮毛矯正毛だとして、全体を13レベルのハイトーンアッシュにしたい場合、13レベルのアッシュで全体を染めると、毛先の縮毛矯正部分のみ明るくならず、失敗します。

もちろん熱変性により、です。

では、前途したクリアを混ぜればいいのでは?と思うかもしれませんが、クリア剤はアルカリが激弱なので、逆にリフトするのを阻害しさらに明るくなりづらくなります。

クリアも使えないし、どのようにすればいいのでしょうか。もちろん、13レベルより明るくするカラー剤はありません。

ここから解決に結びつく必殺の薬剤選定と、もしも毛先が暗くなってしまった場合の解決策の二つを書いていきますが、特殊知識、特殊技能ですので有料にさせていただきます。

また、毛先が暗くなってしまった場合の解決策というのは、

• 毛先をブリーチする

• ハイライトを入れる

という時間やコストがかかりダメージを増幅させる方法ではなく、ダメージもほぼない、かなり手軽に出来て、サクッと時間がかからず解決できるものです。

スーパーロングの黒髪バージン毛、しかし中間毛先のみ縮毛矯正の履歴ありのお客様が13レベルのアッシュに一回で仕上げて欲しいと言われても、僕は自信満々にお任せくださいと言えますし、成功するメソッドがありますので、失敗するようなこともありません。

割とこのような髪の履歴を持っている方は多いです。デジパかストパーか縮毛矯正をしている髪で溢れてます。

もし、今まで苦戦していたり、これからも失敗する可能性が残されていて、そのようなお客様が来店しもし失敗したら、どうなるでしょうか?

毛先のみ暗くなり、やり直しのため、お客様の時間、自分の時間、追加薬剤の大幅なロスに繋がり、しかしそうなった理由も直し方もわからないので、ご希望のカラーが仕上げられず、施術代は返金になり、そのお客様は二度とあなたの前に現れない。つまり、失客です。

もちろん、僕も昔、そういった経験があります。そこから、二度とそのようなことが起こらないように、必死に学びました。

あなたが、この知識と技術で、もしも1人のお客様のリピートに繋がることがあれば、僕自身とても嬉しく思いますし、知識なしで臨んでれば失客予定だったお客様が、この知識を得てうまく染められリピートしてくれるようになった。ならばその時点で、その一人の一回のリピートでこの記事のお値段は回収出来ることでしょう。

僕はあなたに、この知識や技術で、たくさんのお客様を喜ばして欲しいと本気で思い、今書いております。

よかったらぜひ、ご覧ください。

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