No.3 ボラス ロック ブラック
引っ越す前の家からのお付き合いのカーテン。
北欧スウェーデンのBORAS社の生地。
ROCKという柄で、カラーはブラック。
こんなにインパクトがある柄なのに、実は決めるのに全く迷いがなかった。
というのも、数百種類のカーテン生地を見まくったにも関わらず、これしか合う気がしなかったから。
大柄で、あまり生地量が増えてもにぎやかになり過ぎてしまうので、ヒダを取らず、フラットカーテンで製作してもらった。
綿100%の生地で少し薄め。
寝室のカーテンとしても使うため、ライトグレーの遮光2級裏地付きにした。
多少の断熱効果と、朝スムーズに起きられるように、少し光が入る状態にしたかった。
新たに引っ越す際に、窓サイズが違うなら別のカーテンにしようかと、改めてサンプルを見直した。
…どこを探してもこれだ!と思うものが見つからない。
来る日も来る日も見本帳をひっくり返し、ネットを見続け、インテリアショップも行ったけれど、何か違った。
そんなことをしているうちに、築40年の昭和感あふれる木張りの壁を白く塗装し、木枠をグレーに塗り、黒いライティングレールを付けた。
そして確信した。
やっぱりこのカーテンじゃなきゃダメだ。
部屋が成り立たない。
すぐに以前注文したお店のサイトを見ると、なんとブラックだけ廃番!
困る!
即電話で問い合わせた。
やはり次回入荷予定はない。
「…でも少しだけなら残っていそうです。」
採寸結果を伝え、要尺計算をしてもらう。
「3窓のうち、2窓分ならギリギリとれます。」
なんと!
そしてラッキーなことに、残り1窓は元々使っていたカーテンとサイズが近かった。
幅が少し足りないけど許容範囲。
「全部買い取るので、生地を押さえてください!」
そんなやりとりをした。
時期は12月に入ったところで、引っ越して1週間くらいだった。
通常カーテンは納期2週間程度。
同じ裏地も付けられるし、これで安心して年越しができる。
と思ったら甘かった。
メーカーさんも繁忙期でうまく連絡がとれない。
お金を払う気は満々なのに、請求書が来なくて支払えない。
何度も催促をした。
折り返しの連絡もこない。
当然オーダーは通っていると思っていたら、何も進んでいないということが、後から分かった。
「年内には間に合いません。」
えーーーっ!
結局工場も混んでいてどうにもならなかった。
築40年の部屋はあまりにも寒く、耐えきれなくて窓全面にダンボールを張り込んだ。
窓が開けられなくなり、暗い部屋で年越しとなった。
新年はセルフリノベーション後の新居に、親や弟夫婦が様子を見に来た。
もちろんダンボールルームにご招待…。
仕事も始まり、通常の生活リズムに戻ってきた頃、カーテンが届いた。
結局1ヶ月半の間、ダンボールと共に過ごした。
今では笑っちゃういい思い出。
無事にウチに来てくれて本当に良かった。
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