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No.4 スツール60

言わずと知れた名作スツール。
1933年に建築家であるアルヴァ・アアルトが、ヴィープリ図書館のために設計したもの。

ずーっと気になっていた。
自分で1番最初に手に入れるデザイナーの家具は、これだと思っていた。

軽くてスタッキングできる。
フラットな座面は座るだけでなく、サイドテーブルとしても使え、物を置いてもサマになる。
L-レッグの削ぎ落とされたデザインもキレイ。

でも実家の私の部屋は和室だし、今はスツールが必要ないよな。
バーチ材の色がナチュラルすぎるかな。
色んな理由をつけて、先延ばしにしてきた。

ある時、年季の入ったスツール60を雑誌で見かけた。
そこには新品と比較した写真があった。

くすみ、汚れているけれど、新品では出せない飴色。
何かを超越した静かな佇まい。
構造的にも優れているから、時が経っても残っている。
それまではかわいいイメージを持っていたのに、一変してしまった。

そして思った。
最初からビンテージを買うのもいいけれど、新品を自分で育てていって、飴色になっていくのも見てみたい。

その頃、やっとダイニングテーブルを手に入れた私は、高さがちょうどいいフラットな蓋つきのゴミ箱に座っていた。

ウチの住人になってもらおう。

豊富なカラーにも惹かれるけれど、ここは初志貫徹。
ベーシックなバーチ材突板のタイプに決めた。

そしてお迎えしたのが4年前。
まだまだ色白美人。
どんな色に変わっていくのかな。
それを見届けるのが、数十年後の楽しみの1つ。

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