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短篇集

13
ほとんどが移転になると思います。よかったら意見ください。とことん納得がいっていないので。
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記事一覧

【祝千人】わたしが動画を始めるまでの経緯 後編

「左打ちに戻して下さい」  久しく聞かなかった音声に驚いて、また別れ際のことを思い出して…

鱒子 哉
3年前
4

【祝千人】わたしがYouTubeを始めるまでの経緯 前編

 出来心、というべきなのかもしれない。でもそのときの私には、意思はおろか感情も何もなかっ…

鱒子 哉
3年前
4

破壊衝動  [倫理的注意]

 いつも暗い、翳った部屋にいた。ほんとうはそこは午前でレースカーテンから陽が射し込んでい…

鱒子 哉
3年前
9

暗転と酩酊

 第一の失敗は、店を沖縄料理屋にしたことだった。  せっかくここに来たんだし、とオリオン…

鱒子 哉
4年前
8

チューリップ

 好きだよ、と嘘を吐(つ)かれた。それは今になって思えば、ではなく、初めから分かっていたこ…

鱒子 哉
4年前
15

白色

 玄関に入ると、とりわけそれがバイトからの帰りだとなおさらいつも困ってしまう。夜が更け始…

鱒子 哉
5年前
12

Stand Still (習作)

 目がぐるぐるしている。多分飲酒のせいだ。  帰路ではそんなことはなかったのに、家に着くとそれは余計にひどく感じられた。  惰性でベランダに出る。もう一度夜気にあたってタバコでも吸えば気分も回復するだろうか。もとから飲酒が好きじゃないのに、労働後に無理やり――というわけでもないが――酒に付き合わされたせいだ。こんなの酒に対しての嫌悪感が一層募るだけ。  たまに通る自動車を除けば、人の気配はほとんどなかった。あたかも夜を独り占めした感覚に陥る。それですこし気が大きくなる。音楽で

浮遊する舞台(三人称)

 男の部屋には、ひとつの小さな出窓があった。男は、諦めを糧に小説家を夢見ていた。  昏い…

鱒子 哉
5年前
4

浮遊する舞台(一人称)

 殴るようにして書いていた所為か、想定していたよりもずっと早くペンのインクが尽きてしまっ…

鱒子 哉
5年前
4

逃飛行

 僕の周りは嫌いなものたちで溢れかえっている。  このフレーズが一分おきくらいに頭を過ぎ…

鱒子 哉
5年前
6

遠吠え

 これは遺書です。  なんて、やっぱりちょっと大仰よね。でもこれから書くことは、要はそう…

鱒子 哉
5年前
7

空の実らない言

 ガタン、という音が、そのボリュームを半減させたようにして耳に入り込んだ。発生元は、左隣…

鱒子 哉
6年前
5

カモミールティー

 僕には、一人の彼女がいる。素性についてはよく知らない。そして、同棲している。  朝のテ…

鱒子 哉
6年前
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