見出し画像

ゼブラフィッシュ

ゼブラフィッシュは、インドやバングラデシュを原産とする小型の淡水魚で、体側に走るシマウマのような縦縞模様 が特徴です。活発に泳ぎ回る性格で、群れでの飼育に適しています。丈夫で飼育が容易なため、観賞魚としても人気があります。また、生物学や遺伝学の研究モデルとしても重要な魚種です。


学名

Danio rerio


生息地・原産地

インド、バングラデシュ、パキスタン、ネパールなど南アジアの淡水域に生息しています。流れの穏やかな川や池を好み、植物が繁茂するエリアで群れを作ります。


サイズと寿命

  • 体長:最大約4~5cm

  • 寿命:約2~3年


飼育環境

  • 水温:24~28℃

  • pH:6.5~7.5(弱酸性~中性)

  • 硬度:5~15(中程度の硬水に適応)

  • 水槽サイズ:30cm以上の水槽が理想的。

  • その他

    • 活発に泳ぐため、広い遊泳スペースを確保するのが望ましい。

    • フィルターの排水口を調整し、適度な水流を作ると行動が活発になる。

    • 跳ねる習性があるため、水槽にはフタを設置することが推奨される。


餌と給餌

  • 人工飼料:フレークや小粒のペレットをよく食べる。

  • 補助餌:冷凍アカムシ、ブラインシュリンプ、ミジンコなどを与えると発色が良くなる。

  • 頻度:1日2回、少量ずつ与えるのが理想的。


性格と混泳

  • 温和で群泳を好む性格 のため、5匹以上の群れでの飼育が推奨される。

  • 他の小型熱帯魚(ネオンテトラ、ラスボラ類、プラティなど)との混泳が可能。

  • 非常に活発なため、動きの遅い魚(ベタや長いヒレを持つグッピーなど)との混泳は避けた方がよい。


病気と対策(比較的かかりやすい病気)

白点病

  • 低水温やストレスが原因で発症しやすい。

  • 対策:水温を26~28℃に上げ、塩浴または専用薬剤を使用する。

尾ぐされ病

  • 水質の悪化が原因でヒレが溶けるように腐敗します。

  • 対策:水質を改善し、観賞魚用抗菌薬を適切に使用する。


増やし方

雌雄の識別方法

  • 成熟したオスはスリムな体型で、体色がやや鮮やかになる傾向がある。

  • 成熟したメスはオスよりもやや丸みを帯び、腹部が膨らむ。

繁殖方法

  • 繁殖はばらまき型で行われます。

  • 別の産卵用水槽を用意し、底床に大きめの砂利や水草を配置すると、卵が親魚に食べられるのを防ぎやすくなります。

  • 水温を26~28℃に設定し、ペアを水槽に導入すると、メスが数百個の卵をばらまきます。

  • 卵は約2~3日で孵化し、稚魚は孵化後1~2日で泳ぎ始めます。ブラインシュリンプや微細な餌で育てると健康に育ちます。


注意点

  • 群れでの飼育が理想:単独飼育だとストレスを感じやすく、遊泳行動が落ち着かなくなることがある。

  • 水質管理:丈夫な魚ですが、急激な水質変化には注意が必要。

  • 跳ねる習性があるためフタは必須。特に興奮したときや水換え時に飛び出すことがある。


ゼブラフィッシュは、研究モデルとしても有名な魚であり、遺伝学や発生生物学の研究に広く利用されています。その理由として、透明な胚を持ち、発生過程の観察が容易であること、短い世代交代のサイクルを持つこと、ヒトの遺伝子と多くの共通点を持つこと などが挙げられます。そのため、新薬の開発や遺伝子編集技術の研究にも貢献しています。

また、ゼブラフィッシュの名前の由来となった縦縞模様は、成長とともにやや薄くなる個体もおり、品種改良によって異なる模様や体色のバリエーションが登場しています。


📢ちょっと覗いてみませんか?🌿✨
素敵な商品がきっと見つかります!ぜひチェックしてみてください。
■商品ページはこちら

■その他の生体も多数取り扱い中!ぜひご覧ください:


■協力


いいなと思ったら応援しよう!