ミクロソリウム・プテロプス
ミクロソリウム・プテロプスは、シダ植物の一種で、東南アジア原産の観賞用水草です。丈夫で育成が簡単なため、アクアリウムで広く利用されています。活着水草として、岩や流木に固定して使用され、自然なレイアウトを作る際に人気があります。
特徴
学名: Microsorum pteropus
葉の形状: 幅広で尖った形状の葉。長さは10～30cm程度。水流に揺れる姿が特徴的です。
成長速度: ゆっくりと成長しますが、安定した環境で新芽が次々と出てきます。
サイズ: 高さ10～30cm程度。株が広がると横方向にも成長します。
活着: 岩や流木に活着する性質を持ち、固定が可能です。
育成方法
基本条件
光量: 弱光～中光で育成可能。強光では藻類が発生しやすいので注意が必要です。
CO2添加: 必須ではありませんが、添加すると成長が促進され、新芽が健康的になります。
水質:
pH: 6.0～7.5（弱酸性～中性）
硬度: 軟水～中硬水
温度: 22～28℃
固定方法
活着水草として、流木や岩に糸や接着剤で固定します。数週間～数カ月で活着します。
管理とトリミング
成長が遅いため、頻繁なトリミングは必要ありません。
古い葉や傷んだ葉を適宜取り除き、新芽の成長を促進します。
採集地
ミクロソリウム・プテロプスは、東南アジア（タイ、マレーシア、インドネシアなど）の川沿いや湿地帯に自生しています。水中および湿潤な環境で育ちます。
主な用途と魅力
レイアウトへの利用: 流木や岩に固定して、自然な景観を作るために使用されます。中景草やアクセント草として広く活用されます。
丈夫さ: 幅広い水質や環境に適応するため、初心者にも最適です。
注意点
根茎を底床に埋めると腐るため、必ず岩や流木に固定してください。
光量が強すぎると藻類が発生しやすいため、適切な光量で管理してください。
水質の急激な変化に敏感な場合があるため、安定した環境を維持することが重要です。
ミクロソリウム・プテロプスは、その丈夫さと育成の簡単さが特徴のシダ植物で、初心者から上級者まで幅広いアクアリストに愛されています。活着特性を活かして、自然なレイアウトを作るための定番の水草です。