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ショートノーズクラウン・テトラ

ショートノーズクラウン・テトラは、アフリカ産の中型カラシンで、成長すると30cm以上に達する美しい魚です。鮮やかなオレンジ色の体に黒い横縞模様が入り、成長とともに模様が変化していくのが特徴です。比較的丈夫な魚ですが、縄張り意識が強くなる傾向があり、混泳には注意が必要です。水槽内では活発に泳ぎ回るため、十分な遊泳スペースを確保することが重要です。


学名

Distichodus sexfasciatus


生息地・原産地

アフリカ・コンゴ川流域(コンゴ民主共和国、アンゴラ、ザンビアなど)。流れの穏やかな河川や湖沼の水草が豊富な場所に生息する。


サイズと寿命

  • 体長:最大約40~50cm(飼育下では30~40cm程度)

  • 寿命:8~12年


飼育環境

  • 水温:22~28℃

  • pH:6.0~7.5(弱酸性~中性)

  • 硬度:3~15(軟水~中硬水)

  • 水槽サイズ:最低でも120cm以上の大型水槽が必要。

  • その他

    • 広い遊泳スペースを確保し、大型の流木や岩組みを設置すると落ち着く。

    • 強い水流は避け、穏やかな水流を維持するのが理想的。

    • 水草を食害する可能性があるため、レイアウトには注意が必要。


餌と給餌

  • 人工飼料:浮上性または沈下性のカラシン向けペレットやフレークを好む。

  • 生餌:ミジンコ、アカムシ、ブラインシュリンプなどを補助的に与えるとよい。

  • 植物性の餌:藻類や水草を食べることがあるため、ほうれん草やスピルリナ配合のフードを与えるのも有効。

  • 頻度:1日2回、少量ずつ与えるのが理想的。


性格と混泳

  • やや攻撃的な性格を持ち、特に同種間では縄張り争いをすることがある。

  • 口に入るサイズの小魚は捕食される可能性があるため、混泳には注意が必要。

  • 同サイズ以上の魚とは混泳可能だが、遊泳域が被ると争うことがある。

  • 他の大型カラシンやシクリッド、大型ナマズなどとの混泳が向いている。


病気と対策(比較的かかりやすい病気)

白点病

  • 水温の低下やストレスが原因で発症しやすく、体表に白い斑点が現れる。

  • 対策:水温を26~28℃に上げ、塩浴または専用薬剤を使用する。

尾ぐされ病

  • 水質の悪化が原因でヒレが溶けるように腐敗する。

  • 対策:水質を改善し、観賞魚用抗菌薬を適切に使用する。


増やし方

雌雄の識別方法

  • 成熟したオスはスリムな体型をしており、発色が強くなる傾向がある。

  • 成熟したメスはオスに比べて腹部がふっくらとし、やや大きくなる。

繁殖方法

  • 水槽内での繁殖例はほぼなく、繁殖は極めて難しい。

  • 自然界では、流れの緩やかな水域で産卵すると考えられている。

  • 人工繁殖を試みる場合は、大型の繁殖水槽を用意し、pH6.0~6.5の弱酸性環境を維持する必要がある。


注意点

  • 遊泳スペースの確保:広い水槽が必要で、狭い環境ではストレスを感じやすい。

  • 混泳の注意:同サイズ以上の魚とは混泳できるが、気性が荒くなる個体もいるため慎重に選定する。

  • 水草の食害:柔らかい葉の水草は食べられることがあるため、レイアウトに注意。

  • 定期的な水換え:水質の悪化を防ぐために週1回以上の水換えが推奨される。


ショートノーズクラウン・テトラは、アフリカ産のカラシンの中でも特に華やかな体色を持ち、成長すると鮮やかなオレンジ色が際立ちます。また、模様のコントラストが美しく、大型水槽での群泳は非常に見応えがあります。比較的飼育がしやすく、管理を適切に行えば長期間楽しめる種類です。


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