オデッサバルブ
オデッサバルブは、ミャンマー原産の小型コイ科熱帯魚 で、鮮やかな赤色の発色が特徴的です。かつては改良品種と考えられていましたが、2008年に新種として正式に記載されました。
活発な性格を持ち、群れで泳ぐ姿が美しいため、アクアリウムのアクセントとして人気があります。丈夫で飼育しやすい ことから、初心者にもおすすめの種です。
学名
Pethia padamya
生息地・原産地
ミャンマーの流れの穏やかな小川や湿地帯に生息。
水草が生い茂る環境を好み、弱酸性～中性の軟水域に生息することが多い。
サイズと寿命
体長：最大約6cm
寿命：5～7年
飼育環境
水温：22～28℃
pH：6.0～7.5（弱酸性～中性）
硬度：2～12°dH（軟水～中硬水）
水槽サイズ：60cm以上が理想
その他のポイント
活発に泳ぐため、十分な遊泳スペースが必要
水草や流木を配置すると、より自然な環境を再現できる
水質変化に対する適応力が高く、初心者にも飼いやすい
餌と給餌
人工飼料：フレークやペレットをよく食べる
補助餌：冷凍アカムシ、ブラインシュリンプ、カロチノイドを含む餌を与えると発色が向上
頻度：1日2回、食べ残しが出ないよう適量を与える
性格と混泳
活発でやや気性が荒いことがあるため、混泳相手には注意が必要
同種間では小競り合いをすることがあるが、複数匹で飼育することで分散される
同じように活発な中型魚（スマトラ、ラスボラ類、コイ科の魚）と相性が良い
長いヒレを持つ魚やおとなしい魚とは避けた方が無難
病気と対策（比較的かかりやすい病気）
白点病
症状：体表に白い点が現れ、体をこすりつける仕草が見られる
原因：水温の低下やストレス
対策：水温を25～28℃に保ち、塩浴や専用薬剤を使用
細菌性感染症（体表の赤み・ただれ）
症状：体表が赤くなり、ただれるような症状が見られる
原因：水質の悪化やストレスによる免疫低下
対策：水質を改善し、観賞魚用抗菌薬を適切に使用
増やし方
雌雄の識別方法
成熟したオス：体色がより鮮やかで、赤色が強くなる
成熟したメス：腹部がふっくらとしており、体色がやや淡い
繁殖方法
産卵は水草（水面に浮くタイプやウィローモスなど）を配置した環境 で行われる
水温を26～28℃、pH6.5～7.0の環境に調整すると繁殖が促される
親魚は卵を食べることがあるため、産卵後に親魚を別の水槽へ移すのが望ましい
稚魚は孵化後1～2日で泳ぎ始め、インフゾリアやブラインシュリンプで育てる
注意点
活発な性格のため、混泳相手に注意する
水質の急変に強いが、定期的な水換えは必要
餌の与えすぎに注意し、バランスの良い食事を心がける
飛び出し事故を防ぐため、水槽に蓋をするのが望ましい
オデッサバルブは、かつて改良品種と考えられていましたが、2008年に新種として正式に記載されました。
鮮やかな赤色の発色を持ち、特にオスは繁殖期に体色がより一層鮮やかになる ことで知られています。
水槽内で群泳させると、その鮮やかな体色と活発な動きが際立ち、非常に美しい光景を作り出します。
また、適切な環境で飼育すると、カロチノイドを含む餌によってさらに発色を良くすることが可能 です。
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