ソラスズメダイ
ソラスズメダイは、日本の沿岸にも生息する鮮やかな青色の小型海水魚です。体の前半分は鮮やかなブルーに輝き、後半や腹部にかけて黄色みがかった個体も見られます。スズメダイの仲間としては比較的温和ですが、成長とともに縄張り意識が強くなる傾向があります。丈夫で飼育しやすいため、初心者にも適した海水魚のひとつです。
学名
Pomacentrus coelestis
生息地・原産地
西太平洋とインド洋の熱帯・亜熱帯域に広く分布し、日本では房総半島以南の沿岸でも観察されます。サンゴ礁や岩礁地帯の浅瀬に生息し、小さな群れを作ることが多いです。
サイズと寿命
体長：最大約8cm（一般的には6cm前後）
寿命：5～8年
飼育環境
水温：24～28℃
比重：1.023～1.025
pH：8.0～8.4
水槽サイズ：60L以上（群れで飼育する場合は120L以上推奨）
その他：ライブロックや隠れ家を多めに配置すると、自然な行動を観察できます。
餌と給餌
人工飼料：粒状やフレークタイプの海水魚用フードを主食にできる。
補助餌：冷凍ブラインシュリンプやミジンコ、藻類を含む餌を与えると体色がより鮮やかになる。
給餌頻度：1日2回、少量ずつ与えるのが理想的。
性格と混泳
スズメダイの仲間の中では比較的温和で、群れで泳ぐ習性があるため、同種や小型の温和な海水魚との混泳に適しています。ただし、成長すると縄張り意識が強くなるため、混泳させる場合は十分なスペースを確保することが重要です。
病気と対策
白点病：水質の悪化やストレスが原因で発症しやすい病気。
対策：水温を安定させ、水質を管理し、発症した場合は早めに隔離水槽で薬浴を行う。
注意点
幼魚時は群れを作るが、成魚になるとやや縄張り意識が強くなるため、混泳には注意が必要。
十分な隠れ家を用意し、ストレスを軽減する環境を整えることが重要。
水質の変化には比較的強いが、安定した環境を維持することでより健康的に育てることができる。
ソラスズメダイは、日本の沿岸にも生息する美しい青色のスズメダイで、観賞価値の高い魚種です。群れで泳ぐ姿は水槽を華やかにし、比較的温和な性格のため、初心者にも飼育しやすい魚種といえます。適切な環境を整えれば丈夫で長寿なため、長期間楽しむことができます。
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