ウォーターバコパ
ウォーターバコパ (Bacopa caroliniana) は、丸みを帯びた厚い葉と丈夫な性質が特徴の観賞用水草です。北アメリカ原産で、育成が非常に簡単なため、初心者にも扱いやすい品種として知られています。シンプルな緑色の葉と直立する茎が、水槽の中景や後景を彩り、落ち着いた雰囲気を与えます。
特徴
学名: Bacopa caroliniana
葉の形状: 厚みのある楕円形の葉が茎に対生し、明るい緑色が特徴です。
成長速度: 中程度。環境が整えばゆっくりと繁茂します。
サイズ: 高さ15~30cm、横幅10~15cm程度。中景から後景に適しています。
特筆点: 葉を軽く触ると、レモンのような香りが漂うユニークな特徴を持っています。
育成方法
基本条件
光量: 中光~高光が推奨されます。低光量でも育成可能ですが、成長が遅くなり、葉が間延びする場合があります。
CO2添加: 添加は必須ではありませんが、追加すると成長が促進され、葉が密に育ちます。
水質:
pH: 6.0~7.5(弱酸性~中性)
硬度: 軟水~中硬水に適応します。
温度: 22~28℃が適温です。
栄養管理
液肥: 鉄分や微量元素を含む液肥を追加すると、葉色が鮮やかに保たれます。
底床肥料: 肥沃な底床を使用することで、根からの栄養吸収が促進されます。
増やし方
ウォーターバコパは以下の方法で簡単に増やすことができます。
茎の切り分け:
成長した茎を適切な長さで切り取り、底床に植えることで新しい株を形成します。水上葉からの成長:
水上葉を利用して新しい株を育成することも可能です。
採集地と自生環境
ウォーターバコパ (Bacopa caroliniana) は北アメリカ原産で、主に湿地や浅い水域に自生しています。自然界では水中と水上の両方で成長することが可能で、水流が穏やかな環境を好みます。
主な用途と魅力
レイアウトでの活用
中景・後景: 他の水草と組み合わせて、自然な緑のアクセントを作ります。
水上育成: 水上でも成長可能なため、アクアテラリウムやパルダリウムでも利用されます。
魅力
育成が非常に簡単で、初心者にも扱いやすい水草です。
葉から漂うレモンの香りが独特で、育成の楽しさを増します。
注意点
光量不足: 光量が不足すると葉が間延びし、密度が減少します。
水質管理: 大きな管理は必要ありませんが、適度に水質を維持することで健康的に育ちます。
トリミング: 成長が遅めですが、形を整えるためには定期的なトリミングが必要です。
ウォーターバコパ (Bacopa caroliniana) は、その育成の簡単さと独特の香り、厚みのある緑の葉で、アクアリウムの中景から後景に落ち着いたアクセントを加える水草です。初心者から上級者まで幅広く楽しめる品種で、水槽内外での利用が可能な柔軟性を持っています。
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