ダイヤモンドヘッドネオンテトラ
体の上部に光り輝く銀色の反射を持つ、美しく改良されたネオンテトラの品種です。細長い体型と鮮やかな体色が特徴で、特に背中から頭部にかけての「ダイヤモンドヘッド」と呼ばれる輝きが目を引きます。銀色の輝きは光の加減で変化し、水槽内で動くたびにまるで宝石のような美しさを放ちます。青と赤のコントラストも健在で、群泳時には水槽全体を華やかに彩ります。比較的丈夫で飼育がしやすいことから、初心者にもおすすめの小型熱帯魚です。
学名
Paracheirodon innesi var.
生息地・原産地
改良品種のため自然界には存在しませんが、元となるネオンテトラは南米アマゾン川流域(特にペルーやブラジル)に生息しています。
サイズと寿命
体長:最大約4cm
寿命:2~3年
飼育環境
水温:22~26℃
pH:6.0~7.0
硬度:5~10
水槽サイズ:20L以上の小型水槽で飼育可能。群泳を楽しむためには45cm以上の水槽がおすすめです。
その他:暗めの照明や黒系の底砂を使用すると、体色の輝きがより映えます。
餌と給餌
人工飼料:フレークやグラニュールが適しています。
補助餌:冷凍ブラインシュリンプやミジンコを与えると、色彩がより鮮やかに。
頻度:1日1~2回、食べ残しが出ない量を与えます。
性格と混泳
温和で群泳を好むため、10匹以上での飼育がおすすめです。
他の小型熱帯魚とも混泳可能。ただし、攻撃的な魚や大型魚との混泳は避けましょう。
病気と対策
(飼育時に気を付けたい病気)
白点病
水温の低下や水質悪化で発症します。体やヒレに白い斑点が現れるのが特徴です。
対策:水温を28~30℃に上げ、塩浴や薬浴を行います。ネオン病
体色がくすむ、泳ぎが不規則になるなどの症状が見られます。ネオンテトラ特有の病気です。
対策:感染初期に隔離して薬浴を行い、水槽全体の水質管理を徹底します。
増やし方
雌雄判別方法
成熟したオスは体が細長く、色がより鮮やかになります。一方、メスは丸みを帯びた体型で、お腹がやや膨らんでいることが特徴です。繁殖方法
ネオンテトラの改良品種であるため、繁殖には一定の難易度があります。
水温を24~26℃に設定し、弱酸性の水質を維持した上で、十分な水草や産卵床を用意すると産卵が期待できます。卵は光に弱いため、照明を抑える工夫が必要です。
注意点
水質の変化に敏感なため、急激な水温変化や水換えには注意が必要です。
新規魚の導入時には隔離期間を設け、病気の持ち込みを防ぎましょう。
雑学
ダイヤモンドヘッドネオンテトラは、ネオンテトラを基にした観賞用の改良品種で、特に水草水槽において人気があります。その銀色の輝きは光の加減で美しく反射し、視覚的な魅力をさらに高めます。また、この魚は比較的丈夫で飼育しやすいことから、初心者にもおすすめされています。
魅力ポイント
一般的なネオンテトラよりも豪華な輝きが特徴で、水草や流木の配置によって幻想的な水槽の演出が可能です。
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