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マンダリンフィッシュ

マンダリンフィッシュは、青、緑、オレンジの鮮やかな体色と独特な模様が特徴的な小型の海水魚 です。その美しさから観賞価値が非常に高い一方で、飼育難易度が高い ことでも知られています。特に 餌付けの難しさ が課題となり、適切な環境を整えないと長期飼育は困難な種です。


学名

Synchiropus splendidus


生息地・原産地

西太平洋の熱帯域に広く分布し、特にフィリピン、インドネシア、オーストラリア、パプアニューギニアなどのサンゴ礁域の浅瀬に生息しています。主にライブロックの隙間や砂底をゆっくりと這うように泳ぎながら、付着生物や小型甲殻類を捕食します。


サイズと寿命

  • 体長:最大約7cm(一般的には5~6cm程度)

  • 寿命:5~7年(適切な環境ではそれ以上の長期飼育も可能)


飼育環境

  • 水温:24~28℃

  • 比重:1.023~1.025

  • pH:8.0~8.4

  • 水槽サイズ:90L以上(単独飼育)、複数飼育する場合は150L以上推奨

  • ライブロック:大量に配置することで自然発生する微生物(コペポーダやワムシなど)が増え、餌としての供給源になる。


餌と給餌

  • 主な食性:自然界では主に コペポーダ(小型甲殻類) やワムシを捕食。人工飼料には馴染みにくい。

  • 餌付けの難易度:非常に高い。冷凍ブラインシュリンプや活き餌から始め、徐々に人工餌に慣れさせる必要がある。

  • 給餌頻度:1日2~3回が理想的だが、ライブロック内の微生物が豊富なら自然に捕食可能。


性格と混泳

  • 基本的に 温和な性格 で、他の魚に対して攻撃的になることはほとんどない。

  • 同種間ではオス同士が争うため、ペアまたは単独飼育が推奨される。

  • 餌を奪われやすいため、競争力の強い魚(ハゼ類、ベラ類、大型ヤッコなど)との混泳には注意が必要。


病気と対策

  • 白点病に強い:マンダリンフィッシュは 独特の粘液を分泌するため、白点病に比較的強い とされている。

  • 餌不足による痩せ:最も多い問題。適切な餌付けを行わないと餓死するケースが多い。

    • 対策

      • ライブロックを多く設置し、自然発生するコペポーダを増やす。

      • 冷凍ブラインシュリンプや活き餌をこまめに与える。

      • 人工飼料に慣れさせるのは時間がかかるため、慎重に行う。


注意点

  • 人工飼料に慣れにくいため、飼育には相応の経験が必要。

  • 水槽内のコペポーダが枯渇すると、餓死するリスクが高い。

  • ゆっくりとした動きのため、他の魚に餌を奪われやすい。


マンダリンフィッシュは、海水魚の中でも特に美しい体色を持つ観賞価値の高い魚種 ですが、餌付けが非常に難しいため、上級者向けの魚 です。水槽内でコペポーダを維持できる環境を整えることが長期飼育の鍵となります。適切な環境を用意できれば、その美しい姿を長期間楽しむことができます。


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