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アーリー

ハプロクロミス・アーリーは、アフリカ・マラウィ湖に生息するシクリッドの一種で、エレクトリックブルー・ハプロ の名でも知られる。オスの体色は美しいメタリックブルーに輝き、観賞魚として高い人気を誇る。

現在の正式な学名は Sciaenochromis fryeri だが、かつて Haplochromis ahli とされていた歴史があり、日本では現在も「ハプロクロミス・アーリー」という名称で流通することが多い。これは、改名後も以前の学名が広く認識されており、特にアクアリウム業界では馴染みのある呼び名が定着しているためと考えられる。


学名

Sciaenochromis fryeri
(旧学名:Haplochromis ahli)


生息地・原産地

  • 生息地:アフリカ・マラウィ湖

  • 環境:pHが高めの岩場周辺に生息し、硬水環境を好む


サイズと寿命

  • 体長:最大15~18cm

  • 寿命:5~10年


飼育環境

  • 水温:24~28℃

  • pH:7.5~8.5(弱アルカリ性)

  • 硬度:10~20°dH(硬水)

  • 水槽サイズ:最低でも90cm以上(理想は120cm以上)

その他のポイント

  • マラウィ湖シクリッド向けの水質(弱アルカリ性・硬水)を維持する

  • 底砂にはサンゴ砂を使用するとpH維持がしやすい

  • 隠れ家となる石や岩を配置し、縄張りを作れる環境を整える

  • 強力なろ過システムを導入し、水質を安定させる


餌と給餌

  • 人工飼料:マラウィシクリッド用の高タンパクペレットやフレーク

  • 補助餌:冷凍アカムシ、ブラインシュリンプ、小型の甲殻類など

  • 頻度:1日2回、食べきれる量を与える


性格と混泳

  • 性格

    • 比較的温和な性格を持つが、繁殖期には縄張り意識が強くなる

    • オス同士は争うことが多いため、ハーレム飼育(オス1匹+メス複数)が理想

  • 混泳

    • 同じマラウィ湖産のシクリッド(アウロノカラ類、ペコックシクリッドなど)と相性が良い

    • ムブナ系シクリッド(攻撃性の高いマラウィシクリッド)とは相性が悪い

    • 小型魚との混泳は不向き


病気と対策(比較的かかりやすい病気)

白点病

  • 症状:体表に白い点が現れる

  • 原因:水温の低下やストレス

  • 対策:水温を25~28℃に維持し、専用薬剤で治療

穴あき病

  • 症状:頭部に穴が開くような病変が現れる

  • 原因:ビタミン不足や水質の悪化

  • 対策:バランスの取れた餌と定期的な水換えを徹底


増やし方

雌雄の識別方法

  • オス:メタリックブルーの体色が強く、ヒレが長い

  • メス:体色が薄く、オスほど発色しない

繁殖方法

  • 口内保育型の繁殖を行う(メスが卵を口に含み孵化させる)

  • オスは縄張りを作り、求愛ダンスでメスを誘う

  • メスが口の中で稚魚を孵化させ、2~3週間後に放出する

  • 稚魚はブラインシュリンプや細かい人工飼料で育てる


注意点

  • マラウィ湖シクリッド向けの水質(pH7.5~8.5、硬水)を維持する

  • オス同士の混泳は避け、ハーレム状態が理想的

  • 定期的な水換えと強力なろ過システムを導入し、水質を安定させる


なぜ今でも「アーリー」と呼ばれているのか?

本種の学名は、以前は Haplochromis ahli とされていたが、現在は Sciaenochromis fryeri に変更されている。しかし、日本のアクアリウム業界では、改名後も「ハプロクロミス・アーリー」という名称が広く使われている。

その理由として、以下の点が考えられる。

  • 過去の学名が流通名として定着してしまったため

  • 「エレクトリックブルー・ハプロ」との呼称も存在するが、日本では「アーリー」という名の方が馴染みがある

  • 学名の変更があっても、業界全体の認識がすぐには変わらないため

このような背景から、現在でも「ハプロクロミス・アーリー」として販売されており、今後もこの呼び名が使われ続ける可能性が高い。


魅力ポイントと雑学

  • オスの体色は美しいメタリックブルーで、観賞価値が高い

  • マラウィ湖産シクリッドの中でも比較的温和な性格で、混泳がしやすい種類

  • 成魚になるとさらに発色が強くなり、水槽内での存在感が増す

  • 口内保育を行うシクリッドの中でも、特に繁殖しやすい種


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