エキノドルス・ローズ
エキノドルス・ローズは、エキノドルス属の改良品種で、鮮やかな赤やピンクの若葉と、成熟した緑色の葉が特徴の観賞用水草です。葉の形状や色合いがバラのように美しいことから「ローズ」と名付けられています。中型から大型に成長するため、大型水槽の後景やセンターピースとして利用されます。
特徴
学名: Echinodorus 'Rose'
葉の形状: 幅広で楕円形の葉を持ち、新葉は赤やピンク色で、成長とともに緑色へと変化します。葉の長さは15~40cm程度。
成長速度: 中程度の成長速度。適切な環境下で安定して成長します。
サイズ: 高さ20~50cm、横幅20~40cm程度。大型水槽に適しています。
育成方法
基本条件
光量: 中光~高光が必要。高光量下では葉の赤い発色がより鮮明になります。
CO2添加: 必須ではありませんが、添加することで成長が促進され、葉の健康と発色が向上します。
水質:
pH: 6.5~7.5(弱酸性~中性)
硬度: 軟水~中硬水が適しています。
温度: 22~28℃
底床と栄養
栄養豊富な底床(ソイルや砂利)を推奨します。特に根からの栄養吸収が重要なため、根肥を定期的に追加すると良い結果が得られます。
管理とトリミング
成長が進むと葉が大型化するため、古い葉を適宜取り除き、形を整えます。
株分けを行うことで、繁殖させることも可能です。
採集地
エキノドルス・ローズは、人工的に交配・選抜された改良品種で、自然界には存在しません。エキノドルス属の原種は、南米の湿地や河川沿いに自生しています。
主な用途と魅力
レイアウトへの活用:
後景やセンターピースとして配置され、華やかさを演出します。
赤系と緑系の水草を組み合わせたレイアウトに最適です。
魅力:
若葉の鮮やかな赤やピンクが水槽内で際立ち、特に高光量環境で美しい発色を見せます。
育成が比較的簡単で、長期間にわたり楽しむことが可能です。
注意点
光量や栄養が不足すると、葉色が薄くなり、成長が遅れる可能性があります。
葉が大型化するため、小型水槽では圧迫感が出る場合があります。
成長速度が速いため、他の水草に影響を与えないよう適度な間引きが必要です。
エキノドルス・ローズは、そのバラのような美しい若葉と大型化する特性から、大型水槽のレイアウトに華やかさを加える理想的な水草です。育成が比較的簡単で、初心者から上級者まで幅広いアクアリストに愛されています。適切な環境を整えれば、その美しさを長期間楽しむことができます。