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フトジュズモ

フトジュズモ(Chaetomorpha spiralis)は、太めの糸状の藻が螺旋状に成長する海藻で、絡み合うように茂るのが特徴です。海水水槽では水質浄化能力が高く、リフジウムや養殖環境で利用されることが多い種です。成長が速く、硝酸塩やリン酸を吸収しながら繁茂するため、水槽内の栄養バランスを調整し、コケの発生を抑える効果もあります。


学名

Chaetomorpha spiralis


特徴

  • 形状: 太めの糸状の藻が絡み合いながら成長し、螺旋を描くような形状になる。

  • 成長速度: 速い。適切な環境では短期間で大きく成長する。

  • サイズ: 直径1~3mm程度の糸状藻が、数十センチの塊に成長する。

  • 特筆点: 硝酸塩やリン酸を吸収し、水質を安定させる。


育成方法

基本条件

  • 光量: 中光~高光が推奨。強い光の下では成長が加速する。

  • CO2添加: 不要。海水環境に適応し、溶存二酸化炭素で光合成を行う。

水質

  • pH: 7.5~8.5(弱アルカリ性)

  • 塩分濃度: 1.020~1.026(比重で測定)

  • 温度: 22~28℃が適温。

栄養管理

  • 硝酸塩・リン酸吸収: 水槽内の不要な栄養分を吸収し、水質を安定させる。

  • 微量元素: 鉄分などの微量元素が豊富な環境ではより健康的に成長する。


増やし方

フトジュズモは分裂や破片による増殖が容易です。

  • 分裂増殖: 成長したフトジュズモを手でちぎって別の場所に移動させると、新たに成長を始める。

  • 自然繁殖: 適切な環境下では自然に増殖し、大きな塊を形成する。


採集地と自生環境

フトジュズモ(Chaetomorpha spiralis)は、世界中の温暖な沿岸部の海域に自生し、岩や砂地に付着しながら成長します。潮間帯や浅瀬に多く見られ、波の動きに合わせて漂うこともあります。


主な用途と魅力

水槽での活用

  • 水質浄化: 硝酸塩やリン酸を吸収し、水質を安定させる。

  • 魚や微生物の隠れ家: 微細な生物が付着しやすく、稚魚やプランクトンの育成環境としても優れる。

  • リフジウムでの活用: リフジウム(水槽のサブタンク)で育成しながら水質改善に利用できる。

魅力

  • 高い水質浄化能力を持ち、海水水槽の環境安定に貢献する。

  • 手入れが簡単で、不要になった分を取り除くことで栄養素をコントロールできる。

  • 海水魚や無脊椎動物の育成に役立つ環境を提供する。


注意点

  • 増えすぎの管理: 成長が速いため、適宜トリミングして量を調整する必要がある。

  • 光量不足: 光が不足すると成長が遅くなり、状態が悪化することがある。

  • 適切な流れ: 軽いため水流に流されやすく、適度な水流を確保することが重要。


フトジュズモ(Chaetomorpha spiralis)は、海水水槽で水質浄化やリフジウム利用に適した海藻です。成長が速く、硝酸塩やリン酸を吸収することで水質を安定させる効果があり、リフジウムや養殖水槽で広く利用されています。簡単に増殖し、管理がしやすいため、初心者でも扱いやすい海藻の一つです。


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