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トラコハチェットフィッシュ

トラコハチェットフィッシュは、ハチェットフィッシュの仲間の中でも比較的大型で、体側に黒い斑点模様が入る特徴的な種です。その名前の「トラコ(Thoraco)」は、胸部の発達した形状を指しており、幅広の胸ビレを活かして滑空するように泳ぐ姿が印象的です。他のハチェットフィッシュと同様に水面付近を遊泳し、驚いた際には水面を飛び越えるようなジャンプをすることがあります。


学名

Gasteropelecus maculatus


生息地・原産地

南米アマゾン川流域(ブラジル、ペルー、コロンビア、ボリビアなど)。流れの緩やかなブラックウォーター環境や、水草が生い茂る浅瀬に生息する。


サイズと寿命

  • 体長:最大約6~7cm

  • 寿命:5~7年


飼育環境

  • 水温:23~28℃

  • pH:5.5~7.5(弱酸性~中性)

  • 硬度:2~12(やや軟水~中硬水)

  • 水槽サイズ:60cm以上の水槽が適し、広い水面スペースを確保することが重要。

  • その他:飛び出し防止のため、水槽にはしっかりとフタをする必要がある。流れは緩やかにし、浮草を配置すると落ち着いた行動が見られる。


餌と給餌

  • 人工飼料:フレーク状の餌や浮上性ペレットを好む。

  • 補助餌:冷凍アカムシ、ブラインシュリンプ、小型昆虫などを与えると体調が良くなる。

  • 頻度:1日2回、少量ずつ与えるのが理想的。


性格と混泳

  • 温和な性格で、同サイズの小型熱帯魚との混泳が可能。

  • 水面付近を泳ぐため、遊泳域が異なる魚(中層・底層の魚)との相性が良い。

  • 群れで行動することが多いため、複数匹での飼育が望ましい。

  • 動きが素早いため、落ち着いた魚との混泳が適している。


病気と対策(比較的かかりやすい病気)

白点病

  • 水温の急変やストレスが原因で発症しやすく、体表に白い斑点が現れる。

  • 対策:水温を28~30℃に上げ、塩浴または専用薬剤を使用する。

尾ぐされ病

  • 水質の悪化が原因でヒレが溶けるように腐敗する。

  • 対策:水質を改善し、観賞魚用抗菌薬を適切に使用する。


増やし方

雌雄の識別方法

  • 成熟したオスは体型がスリムで、メスよりも小さい傾向がある。

  • 成熟したメスは腹部がふっくらし、体がやや大きくなる。

繁殖方法

  • 繁殖例は少なく、水槽内での繁殖は非常に難しい。

  • 自然界では水面近くの水草や落ち葉の上に卵を産むと考えられている。

  • 繁殖を試みる場合は、弱酸性の軟水環境を維持し、産卵床となる浮草を多めに配置する。


注意点

  • 非常に驚きやすく、強い光や急な動きに反応して飛び出すことがあるため、フタは必須。

  • 水質の急変に弱いため、こまめな水換えが必要だが、一度に大量の水を換えるのは避ける。

  • 水面に波立ちがあるとストレスを感じやすいため、穏やかな水流を維持することが重要。


トラコハチェットフィッシュは、ハチェットフィッシュの中でも比較的大きく、群泳させると水槽内で非常に映える種類です。胸ビレが大きく発達しているため、まるで空を飛ぶような優雅な動きを見せます。その特徴から「空飛ぶ魚」とも呼ばれ、水面付近でのジャンプは本能的な防衛行動と考えられています。観察していると、時折水面を滑空するような泳ぎ方をする姿を見ることができます。


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