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切粉/4800の祈り
マキノの中の人のnoteを見た。自分もマキノの中の人の1人として個人的な想いをつづりたいと思う。*あくまで個人的な見解だ。
私は中途でマキノに入った人間だ。初めて神奈川県愛甲郡にある事業所を訪れたときは雪が降っていた。事業所は決して新しくはないが、社員が働き甲斐を持って働いておりものづくりの精神が宿っていることに感動を覚えた。お客様の納期を守るため、生産の方々が夜遅くまで作業をしている姿には本当に頭が下がる思いだ。
その日は訪れた。以前よりいわゆる物言う株主がマキノの株式を保有していることは対外的な資料から知っていたが、あまりにも突然であった。(脳内では”ラブストーリーは突然に”が流れていた。年齢がバレてしまうのでこれ以上はやめよう。)年内最終出勤日で夜には内輪の忘年会を控えていた私は一気に現実に戻された。忘年会では全てを忘れようと煽るように酒を飲んだ。町田のお姉さんに大いに励まされた私であったが、翌朝起きても事実を変えることはできなかった。
マキノは上場会社。理論的には一定のルール内で自由に株を買われる立場にあるのだ。技術の高さやお客様の高い要求に応えることには定評があり世界のものづくりを陰で支えているにも関わらず、対外的に会社の良さをアピールするのが上手な会社ではないからかPER,PBRは競合他社に劣後している。貸借対照表を見ても、物言う株主に突っ込まれそうな要素があるのは事実だ。
私にはニデックとマキノが一緒になる姿が想像できない。マキノの社員は真面目であり、いい意味で朴訥な方が多い。目先の利益を追い求めるのではなく、お客様の困りごとに徹底的に向き合う会社である。
TOBの結果がどうなるかは私にはわからない。資本の論理で簡単に決まってしまうかもしれない。結末がどうであれ、マキノの素晴らしい企業文化が残ることを祈るばかりだ。