木星ふたご座入り
5月26日に木星がふたご座に移動します。木星は幸運をもたらすとされ、大体ひとつの星座に1年間滞在するので、運勢の指標になりやすい惑星です。雑誌の星占いの「今年のしし座は恋愛運バツグン!」とかはこの木星のある位置で作ります。
5月26日から約1年間ふたご座の人が幸運の渦中にいるということになります。これを読んでいるふたご座の人は早くもなんらかの幸運がもたらされているかもしれませんね。
西洋占星術において、12星座は火、土、風、水の四属性に分かれます。ふたご座は風の星座で、てんびん座とみずがめ座も風属性。なので、ここから1年間はてんびん座とみずがめ座の人も木星の恩恵を受けられることになります。
この風属性、数年前によく耳にしたことを覚えている人も多いのではないでしょうか?
2020年末に木星がみずがめ座に入って、同時期にみずがめ座に滞在していた土星と重なることで「風の時代」が始まりました。あの「風の時代」の「風」です。2020年末から2021年にかけて風属性が強調されましたが、ここから1年間はあのとき以来の風属性がフィーチャーされる時期です。
ここから始まるふたご座木星期について語る前に、この1年のおうし座木星期を振り返ってみましょう。
2023年5月〜2024年5月まではふたご座のひとつ前のおうし座に木星がありました。
土属性のおうし座は、現実的なモノとしての豪華さ、重厚さや、直接的に触れ合える感覚的な要素がフィーチャーされます。
おうし座に木星が入る直前の昨年5月8日に、新型コロナウィルス感染症が5類に区分され、約3年間のソーシャルディスタンスが緩和されました。数年ぶりに直接人と会えたり触れ合えたりするこの1年間は、まさにおうし座木星の恩恵を強く感じられた日々だったかと思います。エンタメも、例えばアカデミー賞は3時間近い上映時間の『オッペンハイマー』が受賞したり、近いところではお笑いの賞レースでも、芸歴16年以上の漫才師が、持ち時間6分というテレビでは珍しいほどの長尺で競い合う『THE SECOND』という大会が開催されるなど、重厚で本物志向のものが好まれました。
ではここからのふたご座木星期はどんなものが流行するのでしょうか?
前回のふたご座木星期2012年6月〜2013年6月はYouTuberが台頭してきた時期です。日常の中にYouTubeが完全に浸透してきたタイミングです。2012年は韓国のアーティストPSYの『江南スタイル』がYouTubeで50億回以上再生されたり、2013年6月はYouTuber事務所のUUUMが設立されて時期でもあります。
前回のふたご座木星期はエンタメのマルチチャンネル化が促進されたタイミングでした。
これを鑑みるに、ここから1年間のふたご座木星期はさらにエンタメのマルチ化、効率化が進んでいくのではないでしょうか?
例えば映画も90分くらいの短い作品や、『パルプ・フィクション』みたいないくつかの物語が交錯するような作品がヒットしたり賞を獲ったり、TikTokが YouTubeを超えるような進化を遂げたり、洋服も本当に安くて数回着たら捨てるようなものが流行ったり、などなど。
なんか、こうやって書いてみると重厚で本物志向のおうし座に比べてふたご座のテーマはちょっとチャラいというかペラいというか、軽い気がしてしまいます。でも、この軽さというのがここからのキーワードです。
ホロスコープは12星座全てを網羅しています。ふたご座の星を持っていようがいまいが、誰の中にもふたご座要素はあります。あなたのふたご座がどのようなゾーンなのかは生まれた時間が分かると出せる、『ハウス』で見ることができます。
趣味のハウスがふたご座なら、趣味を軽い気持ちでいくつかやってみる。恋愛のハウスがふたご座なら本格的なお付き合いの前に同時進行で何人かと交流してみるなど、どこかのゾーンで軽やかにマルチに動いてみることがここからの1年間続くふたご座木星期に良い運をつかむカギになります。
この1年は、「飽きたらやめる」くらいの軽さとチャラさを取り入れてみてください。