技書博10、技術書典16にて『htmxで学ぶWeb技術』という同人誌を頒布します
以下のイベントにて、『htmxで学ぶWeb技術』という同人誌を頒布します。
・2024年5月12日(日)技術書同人誌博覧会(技書博)(大田区産業プラザPiO)
・2024年5月26日(日)技術書典(池袋サンシャインシティ 展示ホールD)
また、オンラインで開催される技術書典16オンラインマーケットではPDF版を購入できますし、その他Kindleでも公開予定です。
どんな内容なのか、「はじめに」や「目次」を中心に、簡単に紹介します。
はじめに
2005年頃までの地図アプリは、拡大や縮小、上下左右への移動をするたびに画面が更新され、使いにくかったものです。Googleマップが登場したとき、その使い勝手の良さに多くの人が驚きました。
このGoogleマップでのスムーズな動作を実現したのが、非同期にWebサーバーと通信してページ内を更新する技術で、Ajaxと呼ばれました。このAjaxという言葉は大流行し、さまざまなWebサイトで当たり前のように使われるようになりました。
一方で、初心者がAjaxのような動作を実現したいと思ったとき、学ぶべきことはたくさんあります。HTMLを使ってWebサイトを作成するのはもちろんのこと、それを動的に書き換えるためにはJavaScriptの知識が必要です。そして、JavaScriptでHTMLを操作するにはDOMについて学ばなければなりません。デザインを変えるにはCSSが必要ですし、非同期の通信をするためにはHTTPについても学ばなければなりません。
これらの中でも大変なのがJavaScriptを使ったDOMの操作でしょう。HTMLやCSSは初心者でも比較的学びやすい一方で、JavaScriptはプログラミングについての考え方が必要です。そして、DOMには独特の考え方も必要で、学ぶときのハードルは高いものです。
そんな中、最近はHotwireという技術が注目されています。Hotwireは「HTML Over The Wire」の略で、JavaScriptのプログラムを書くことなくAjaxのような動的な機能を提供する技術を指します。Hotwireを実現するライブラリとして、Ruby on Railsの「Turbo」や、PHPの「Laravel Liveware」が有名です。
これらはRuby on RailsやPHPを使ったWebアプリを作るときには便利ですが、ちょっとしたWebサイトを作りたいときにはもっと手軽に使いたいものです。
そんなときに使えるライブラリとしてhtmxがあります。
htmxのライブラリをHTMLファイルの中で読み込むだけで、JavaScriptのソースコードを一切書かずに、Ajaxのような動的な機能を提供できます。これまでプログラミングが苦手だから動的な処理を諦めていた人も、HTMLを書くだけなのでハードルが低くなります。
ただし、そのときにもHTMLやCSSだけでなく、HTTPやDOMについての最低限の知識は必要です。そこで本書では、HTMLやCSSの基本を触れたあと、HTTPとDOMについて解説します。「基本は知っている」という方も、学び直してみると、新たな発見があるかもしれません。
目次
第1章 htmxとは
まずは環境を構築しよう
動的に動くとはどういうこと?
動的に処理すると便利になる
htmxを使ううえで最低限必要な知識
第2章 HTML
HTMLとは何か?
HTMLの基本的な要素
IDとクラス
第3章 CSS
CSSの基礎
セレクタ
CSSで指定する内容
レスポンシブデザイン
トランジションとアニメーション
htmxでの対象要素の指定
第4章 HTTP
HTTPとは何か?
HTTPリクエスト
HTTPレスポンス
ポーリング
第5章 DOM
DOMの概要
DOM操作の基本
イベントとDOM
属性の継承
技書博10
本書を最初に購入できるのは5/12(日)に開催される「第十回技術書同人誌博覧会(技書博10)」です。
参加は無料ですが、connpassでの事前登録が必要です。
当日は「あー07」というブースでお待ちしています。
技術書典16
紙の本が買えるのは、上記の技書博10以外では、5/26(日)に開催される「技術書典16」があります。
こちらも無料ですが、事前に入場券をゲットしておく必要があります。
こちらでは「か19」というブースでお待ちしています。
なお、技術書典16にはオンラインマーケットもありますので、PDF版が欲しいという方はこちらで購入することも可能です(5/25〜)。
Kindle
PDFではなく、Kindle版がよい、という方のために、Amazonからもダウンロードできるようにします。こちらは5/12公開で、事前予約も可能です。
価格について
本書は紙版、PDF版ともに76ページで、紙は700円、PDF版は500円に設定しています。
なお、Kindle版も中身は同じですが、消費税がかかり550円です。
お好きなものをお選びください。
中身を手に取って確認できるのは技書博10、技術書典16の会場のみなので、ぜひ足をお運びください。
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