1つのサービスに申し込むと10個もIDが付与されるstera tap。パスワードの管理が大変…
先日導入したstera tap。その後、iOS版のサービスであるTap to Pay(iPhoneのタッチ決済)にも対応して便利になりました。
しかし、上記の記事の最後でも書いたように、このサービスにはたくさんのIDが発行されるという問題があります。
どんなIDなのか、問い合わせた結果も含めて整理します。
そもそもstera tapとは
stera tapは2024年3月に発表された新しい決済端末です。スマホが1台あれば、それだけでクレジットカードのタッチ決済に対応できるというものです。
中小企業や個人事業主向けのサービスで、Android版とiOS版が提供されています。
まず問題なのが、同じサービスなのにそれぞれに申し込みが必要であり、IDとパスワードが別々に発行されることです。
対応しているクレジットカードが違う(Android版は現在VISAとMastercardだけ、iOS版はこれに加えてJCBやAMEXにも対応している)という背景があるのかもしれませんが、少しわかりにくいものです。
発行されるIDとパスワード
Android版とiOS版でそれぞれ1つのIDが発行されるなら、理解できなくはありません。しかし、実際には1つではなく、それぞれに5つもIDが発行されるのです(実際には初回ログイン時にIDを変更するため、IDが6つあるように見える)。つまり、stera tapというサービス1つに申し込んだだけで、合計10個(見た目は12個)のIDが付与されます。
パスワードを使いまわさないようにすると、10個それぞれに異なるパスワードを設定しなければなりません。これを小さな店舗で管理するのは現実的なのでしょうか。
具体的に、どのようなIDとパスワードが発行されるのか、それぞれ何に使うのかをみていきます。
申込WEB申込用
「S+2桁乱数+数字7桁」というIDです。
申し込み時に発行されます。
申込WEBログイン用
「E+2桁乱数+数字7桁」というIDです。
契約内容を確認するIDです。
お客様サポートWEB
「MC+9桁」というIDで、初回ログイン時にメールアドレスに変更します。
加盟店情報の変更、売上金の振込明細を確認します。
加盟店ポータル
Android版は「数字18桁」、iOS版は「メールアドレス@の前+数字1桁」というIDです。
売上金の返品・取消、レシートの再送付などに使用します。
stera tapアプリ
Android版は「数字8桁」、iOS版は「AP+数字8桁」というIDです。
実際の決済に使用します。
そして、同じサービスなのに、3つ目の「お客様サポートWEB」のIDとして、同じメールアドレスは使えません。このため、Android版とiOS版で違うメールアドレスを使わなければなりません。
申し込みは同じメールアドレスでできるのに、申し込んだ後で違うメールアドレスを指定しなければならないのです。
不要なIDはあるのか
問い合わせた結果、1つ目の「申込WEB申込用」については今後使わないために不要だとのことでした。
しかし、その他の8個のIDはすべて今後も使うようです。それぞれに異なるパスワードを設定し、しかもメールアドレスはAndroid版とiOS版で異なるものを使う必要がある、という状況です。
なぜこんなことになっているのか理解に苦しむため、改善要望は出しておきましたが、果たして改善されるでしょうか。。。