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同人誌即売会でstera tapというクレジットカードのタッチ決済端末を導入した感想

昨日(2024/5/12)に開催された第十回技術書同人誌博覧会(技書博10)にサークル参加してきました。

このイベントでは、現金に加えてクレジットカード払い、電子マネー、PayPayなどの決済方法に対応したのですが、今回は「stera tap」という新しい決済端末を導入しました。
この端末を使った感想を紹介します。

stera tapとは

stera tapは2024年3月に発表された新しい決済端末です。Androidスマホが1台あれば、それだけでクレジットカードのタッチ決済に対応できるというものです。

三井住友カードが展開している「stera」という決済プラットフォームが2019年10月に始まり、今回の「stera tap」は中小事業者・個人事業主向けサービスとなっています。
私も個人事業主なので、早速申し込んでみました。

仕組みとしては、Androidスマホに内蔵されているNFCのアンテナをICカードリーダーとして使う「Tap to Phone」という仕組みを活用したものです。このため、既存のAndroid端末に専用アプリをインストールするだけで使えることが特徴です。
また、手数料も2.70%と業界最低水準、月額は不要であることから、導入しやすいものです。

さらに、開始当初ということもあり、Android端末と専用ケースを無料でプレゼントされるという大盤振る舞いでした(2024年3月25日から2024年4月30日までに申し込んだ加盟店が対象)。
現在は大阪限定で端末プレゼントキャンペーンが開催されているようです。

これまでの決済端末との違い

私はこれまでに、PayPayやLINE Pay、au Payの加盟店になってきました。

その後、LINE Payやau PAYは解約してしまいましたが、現在もPayPayは加盟店のままです。
その後、クレジットカード決済などに対応するため、Squareの端末を導入していました。

これで、クレジットカード決済だけでなく、交通系ICカードやQUICPayなどにも対応できました。もちろん、クレジットカードのタッチ決済にも対応しています。

決済方法としてはこれで十分ではあるものの、この端末を持ち歩かないといけない、というのが少し不満でした。上記のように同人誌即売会やちょっとしたイベントでの使用が中心なので、そのときだけ持ち出せばいいのですが、普段使わないだけにどこにしまったか忘れてしまうことも。

そして、使わないと充電が切れてしまい、使いたいときに使えない、という問題もあります。
これと比べると、stera tapならAndroid端末さえあれば決済できます。

使い勝手の感想

今回はこのstera tapを積極的に使ってもらい、その使い勝手をサークル主として知りたかったので、SNSで積極的に発信していました。

多くの方に興味を持っていただき、私もたくさん体験できました。
(stera tapでの決済が18回)

画面の裏側(Android端末の背面)にクレジットカードをタップしてもらう、というのは意外と難しく、なかなか↓の画像のようにはいきません。
このため、端末を横に向けて、横から覗き込みながら決済状況を確認する、という感じになっていました。

決済のイメージ(出典:https://www.smbc-gp.co.jp/stera/tap/

カードであればこちらの画面だけを確認すればよいのですが、特に難しかったのが利用者もスマホのタッチ決済を使う場合です。
iPhoneのタッチ決済を使っているときには、その背面とこのAndroid端末を向かい合わせるという作業が必要です。
双方が画面の決済状況を確認しながらタップするというのはなかなか難しいな、と感じました。

また、通信状況が悪いときは、決済に時間がかかったり、少し長くかかると不安になるものです。
私はこのAndroid端末にpovoのeSIMを入れて通信しており、当日は高速通信モードでしたが、それでもスムーズにいかないことがありました。
(ちなみに、povoの無料モード(128kbps)でも決済できることは確認済み)

上記のような課題は少し感じつつも、無事にすべて決済が完了したので、こういったイベントでの決済としてはありかな、と感じました。
何よりAndroid端末を持っていればいい、充電はスマホの残量だけなのであまり考えなくていい、というのはメリットです。

手数料などのメリット

上記でも書きましたが、このstera tapは「2.70%」という手数料で提供されています。また、現在はキャンペーン中ということで、2024年5月8日~11月30日の間は「1.98%」という手数料です。

今回の技術書同人誌博覧会は5月12日の開催だったので、この手数料でした。
一般的なクレジットカード決済は3%を超えることが多く、私が使用しているSquareも対面では「3.25%」です。

このことを考えても、今回の使用は少しメリットがありました。
もちろん、現金払いだと手数料はかからないのですが、利用者だけでなく私にも以下のようなメリットがあり、積極的に使ってもらえればと思っていました。

何よりも、同人誌即売会という場所では、お釣りの準備が大変です。クレジットカード決済を使ってもらうことで、お釣りの準備が少なくて済むのは助かります。

同人誌は1000円程度なので、3%でも30円です。正直、お釣りを準備するために銀行に行ったり、普段から小銭を確保するように考えて行動することを考えると圧倒的にメリットが大きいわけです。こうやって記事にすることもできますし。

まとめ

使った感想としては、まずまず使い勝手も悪くなく、慣れれば便利かな、という印象でした。
タッチ決済に対応したクレジットカードを使っている人も多く、今後はこれをメインにしてもいいかな、とも思いました。

ただ、導入時にさまざまなアカウントが6つも発行され、IDとパスワードの管理が必要になるというのはなんとかならないかな〜という感じです(これはそのうち改善されるといいな)。


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