まつもと市民芸術館でアーシング。ADDress生活【DAY3】
昨日、宿の先住民の方と話していて趣味はなにか聞かれたので「気になる角をまがること」と答えた。笑われた後に「目的地がないのがいいんですね」と言われて、そうかもしれないと思った。普段目的ありきの行動ばかりしているけど、私が好きで求めているのは終わりない興味に動かされることなのかもしれない。
素材イーター、火を知る
昨日夜のドライブは楽しくて、近所のセイユーは品揃えがよくて豆腐だけでも20種ほどあった。すすめてもらったちくわを買って今日もやしと炒めたらなんだかすごくおいしくて嬉しくなった。
コンロがあって、皿も調理具も使っていいので久しぶりに素材ではないご飯をつくって食べた感覚があった。これは満ちるんだけど同時に太ってしまうことへの恐怖もある。うんこが出てないのが「食べすぎです」という身体からのメッセージのように思える。
今朝はADDress先住民の方々と滝に行く予定だったが、2時間しか眠れず、眠い頭でこのまま無理して滝に行って飛び込んで楽しい体験をする自分と余分に数時間寝て最寄駅まで3キロ歩いて松本に行く自分を想像した時、後者の方が自分のここちよさケージが高いと思いインスタのDMで寝れなくて行けない旨を書き詫びた。朝会った二人は冷たい川に飛び込んだと活き活きしていた。
最寄駅まで往復6キロ歩いて松本へ
松本では以前も行った「栞日」へ。
朝食結構がっつり食べていたので抵抗感があったがすすめられた「アルプス食堂」のアルプスランチを食べた。店主の方がひとりひとりに話しかけてくれて料理それぞれと素材のストーリーを語ってくれた。この店もリビセンの設計ですごいなあと思った。自分が手がけた店が全国に広がっていくというのはどんな感覚だろう。
気持ちが動いた3つの出来事
今日は自分の中で扉がすこし、ギィとあいたような出来事がいくつかあった。
1 アーシング(もどき)
一つ目は建築家の杉山さんにすすめてもらった「まつもと市民芸術館」の屋上でのアーシング。
屋上に敷き詰められた芝生の上を裸足で歩いた。もちろん人工的に植えられたものだけど芝が足の裏と擦れる感覚がここちよくて、潔癖な世界で育った自分と植物や土の距離が近づいていることに感動した。
そのあと思い切って芝の上に寝っ転がってみた。芝は直前にふった小雨のためか少し濡れてひんやりしていて、曇った空の奥から太陽の日差しが全身に注いで熱かった。3階分だけ空に近づいただけでこんなに熱くなるなら、宇宙は大変だと思った。立ち上がったら芝の水がしみてパンツまでじんわり濡れていてやれやれ状態だったが不快ではなかった。
2 善意の安全ピンと救急箱
二つ目は足の親指の水ぶくれの手当。
アーシング中右足の親指の形が不自然だと気づき、手にとってみたら小さな水ぶくれができていた。駅にもう少し近かったらダイソーがあったからソーイングセットでも買って針で刺して水を出したところだけどちょっと距離がある。さてどうしようか。迷ったが、1階の受付で「あのー非常識なお願いで恐縮なのですが、水ぶくれができてしまって・・・安全ピンか画鋲を貸してくれませんか」と相談してみた。受付の女性はどこかに電話してすこしお待ちくださいと言った。
1分ほどで奥から30代の女性が出てきて事務所に通してくれた。机の上には救急箱があって、もう一人50代の女性と二人がかりで安全ピンやらバンドエイドやら、ヨードチンキやらを手渡してくれた。
私の訪ねた時間帯は舞台はやっておらず、私はただのふらりと立ち寄ったアーシングマン(しかもお尻は漏らしたように濡れている)でお客さまではない。それでもこんなに親切にしてもらえることに感動しながらお礼を伝えて市民芸術館を出た。
3 草間彌生さん
三つ目は「松本市美術館」への訪問。
正直私は観光的な施設に興味がなく、数百年前の名作とされている静物画や宗教画なんて全然観たくない。いま生きている人の葛藤やまっすぐが伝わる作品が好きだ。だから伝統ある美術館に自分が行くイメージはなかったが、上記水ぶくれケアで開かれた気持ちになっていたこともあり目の前にあった松本市美術館に立ち寄ってみた。(「入館料、お高いんでしょう?」と思いながらちら見したら410円だったことも大きい)
草間彌生さんの展示がすごかった。圧倒された。シャンデリアの部屋でも上下に続く梯子の部屋でも、自分からは永遠に逃れることはできないと感じたしどちらを向いても誰かが自分をみていて逃してくれないと感じた。
草間さんはこういう世界、四方を他者の目と男根に囲われた終わりのない世界に生きているのかと思うとことばを失った。草間さんの序文で「さあ、闘いは無限だ」「私は死ぬまで闘い続けたい」とあり共感した。生きてるだけで闘いです。
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私が起業している会社「セカミー」の掲載事例もよかったら。
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