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社会人選手が世界選手権に臨む意味
こんにちは、noteで発信をするのはかなり久しぶりです。
ポッドキャストもありますが、どうしてもポッドキャストは流れていってしまうので、記録として残すにはnoteかなと思い、筆を取りました。
ちょうど今世界選手権へ向かう飛行機の中でこのnoteを書いています。
今回はこの世界選手権が自分にとってどの様な意味を持つのかお伝えしておきたいと思います。
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2023年イタリア世界選手権への出場
昨年6月イタリアの世界選手権に出場しました。
これは、各カテゴリ2チームまで出場できるというルールによりもたらされた奇跡でした。
日本では、男子の年齢制限のないカテゴリにはプロチームであるラフティングチームテイケイが頂点に鎮座します。
彼らに勝たない限りは世界選手権への道は開れない、私も長くラフティングをしてきましたがこのカテゴリで自分に席が回ってくるとは思いませんでした。
なので、HORUでは世界選手権ではない海外の地区大会への出場をする予定でスケジュールを調整していました。
これなら国内選考を経ずとも海外の競合チームと戦いに行けると思っていました。
そんな中イタリア世界大会の開催が決まり、その大会は各カテゴリ2チームまで派遣できることがわかりました。
しかも、予定していた海外遠征から1週間半ほどスケジュールをずらせば大丈夫という、元々行ってきた準備がそのまま活用できた願ってもないチャンスでした。
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HORUが世界に出る意味
僕たちHORUはほとんどのメンバーがが会社員や公務員でそれぞれが仕事を持ちながら研鑽して高めていくスタイルです。
ラフティングの選手層としては大学生が厚いのですが、彼らも卒業をします。
その時に多くの選手は競技から離れるのですが、学生の様に時間を思う様に確保できず、練習量が減り実力が減衰してしまうこと、目標を持つことが難しくなる、学生の頃のチームメンバーと会える機会が減り解散を機に、理由は様々ですが社会人で続けるには学生の頃とは違った戦いがあります。
その中で僕たち社会人でも日々研究して取り組み方を工夫することで実現できる世界観を示すこと、社会人になっても競技力を高めることができることを業界に提示することが僕たちのチャレンジでした。
なので、僕たちが世界に出る意味も日本の選手たちに社会人競技者として世界観や挑戦によって得られる喜びを伝え、自分達に続くチームを増やすことにありました。
結果イタリアの世界選手権では惜しくも表彰台は逃しましたが4位という結果を出して、少なからず多くの方に伝えることができたのでは?とそう思っています。
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突然訪れた2度目の世界挑戦
イタリア世界選手権から帰国後少し生活が変わりました。
ありがたいことに国内では”日本代表””世界選手権4位”という扱いをして頂いて、メディアに出させていただくこともありましたし、私個人としては日本レースラフティング協会の理事を拝命することとなります。
ラフティング界の顔としての役割が加わってくることで、このコミュニティを代表する立場での意見を出す機会が増えました。
そんな中、2024年元日に急遽世界選手権開催の知らせが舞い込みました。
その地点で開催日まで半年を切っていましたので、これは異例中の異例です。
2024年は世界選手権は無いと考えていたので、驚きました。
チャレンジをするか非常に迷いましたが、日本のラフティングを代表する立場になった自分達が世界選手権に挑戦することなく見送ることは出来ない、昨年の4位という結果以上のものを残したい、その思いから挑戦することを決め、3月の国内選考を勝ち上がり出場権利を獲得することができました。
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日本代表選手団として世界に臨む
実は今回の世界選手権には自分達の他にも5チームが出場をします。
23歳以下の男子、女子カテゴリ、年齢制限の無い男子、女子カテゴリでそれぞれの代表権を獲得したチームです。
過去の世界大会の例では、日本代表チームとはいえ各チームが別々に準備を行い、現地での宿舎も環境も全て別にする形で出場をしてきました。
それを経験したイタリア世界選手権に際に感じたのは、一体感の無さと非効率でした。
なので、今回の世界選手権に向けた取り組みとしては、現地到着後の情報共有を円滑にするために日本代表チームで宿舎を一緒にし、現地情報の取得も極力まとめて実施しました。
協会もさまざまな協力をしてくれて、日本代表チームの合同練習会の実施などを行うこともできました。
最後にそれらを象徴できる様に日本代表としては揃いのジャージを導入しました。
自己満足的な要素も含みますが、各選手が「日本代表である」という意識をより強く持つことで取り組みに違いが出ると思っています。
今回はそれが伝わる取り組みになれば良いなとそう思っています。
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最後に自分の役割
ここまで偉そうに書いてきましたが、現地点でのチーム内での私のポジションは”リザーブ”所謂”控え選手”です。
チームとしては出場できる4人に対して登録できる5番目の選手です。
今年1月に実施したチーム内で出場メンバーを選ぶ記録会を実施し、残念ながら若手メンバーの後塵を拝しました。
このまますんなり進むと私は出場機会は無く、現地でのチームのサポートに徹する立場になります。
その地点で現地に行かない選択肢も頭をよぎりましたが、まだ本大会まで4ヶ月あったことで実力での挽回をする余地が残されていたこと、前述の日本代表選手団を引っ張る立場としても自分の役割を感じていたこともあり、リザーブとしていく決断をしました。
まだ現地点でも、私が出場できるかどうかはわかりませんが、最後の瞬間まで選手で出場することを目指して現地での調整を行いたいと思います。
今回の世界大会での目的は3つあります。
1つは選手として出場してメダルを日本に持ち帰ること
2つめは日本代表選手団として成果を残すこと
3つ目に取り組んだことを持ち帰って日本のレースラフティング全体に還元すること
全部実現したいし、そうなる様に精一杯のことをして来ようと思います。
最後になりましたが、日本から応援してくれている多くの方々、2週間もの休みを快諾してくれた職場の仲間、そして送り出してくれた家族に心から感謝を!
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![増田 貴元@ラフティングレーサー|Yappli CS](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/93376555/profile_3af848a00d4d0f2b5bba9ee46b99a880.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)