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第21回御岳カップ振り返り&感想
※4月22日訂正:テイケイのポジションの記載に誤りがありました。訂正いたします。
ちょいと遅くなりましたが、大会の振り返りです。
4月18日に御岳でレースラフティングの大会御岳カップが開催されました。
いつも通りどんな大会だったのか参加した側での振り返り&感想を勝手に語っていきたいと思います。
コロナ禍におけるアウトドアイベントのあり方
一部地域でまん延防止等重点措置が取られ、緊急事態宣言が出るなどの話がちらほらで始めた週末でしたが、大会自体は開催されました。
個人的にはそれで良いと思いますし、屋内のスポーツイベントでも収容人数の上限を5,000人以内として開催もされているわけで、屋外で密集することの少ない且つ参加者で130人、スタッフ含めても200人未満のイベントであれば基本的にはやっていくべきだと思っています。
これに関しては、人により意見が分かれると思いますが、大会側も競技中以外でのマスクの着用、スタッフと参加者全員に検温を実施し、最大限の配慮がされている中で実施されました。
この辺りは大会側がここまでやってくれると参加する立場としては、安心感があります。
Facebook LIVEでの生配信
今回の大会は御岳カップとしては初となるLIVE配信がされていました。
御岳カップ以外に国内で開催されたレースラフティングイベントでのLIVE配信の前例としては、2017年に徳島で開催された世界大会がありますが、これは地元のケーブルテレビが撮影しYoutube LIVEで流していました。
大会の規模自体が違うことは関係者以外には中々伝わりにくい部分ですが、御岳カップは国内で開催している日本の大会です。
自前のスタッフ、配信環境でLIVE配信を行うというのは自分が記憶している限り国内初の試みです。
屋外のイベントでLIVE配信を行うということは、ケーブルの配置、マイク、カメラの設置など素人の我々が想像する以上に労力がかかります。
画質、音質など内容を問われる方もいると思いますが、まずは国内のローカルでの大会でこの配信を実現できたということに素直に感謝したいなと思いました。
アーカイブも残っているので是非ご覧ください。
DoスポーツからSeeスポーツへ
スポーツマーケティングにおける分類をする際によく言われるのが、”やるスポーツ”か”見るスポーツ”かといった文脈です。
個人的にはレースラフティングは、競技規模自体も小さくはありますが”やるスポーツ”を抜けられないと思っていました。
ですが、このFacebook LIVEを見て大会に参加できない遠方の方の応援のコメントなどを見ていて、”見るスポーツ”としての可能性を垣間見た気がしました。
もちろん、サッカー、野球といった競技と同等の意味ではなく、過去にレースラフティングやリバースポーツに関わった方という限られたコミュニティーに対してではあると思いますが、見て楽しむといった新しい側面が提示された大会だったのではないかと思います。
これは今後の話ですが、LIVE配信がちゃんと成立する様になると応援、支持されるチーム(選手)なのかがハッキリわかる様になります。
それでいいし、そうやって外から見られるという意識が浸透することでジャンルは成長すると考えてます。
メインのラフト4人乗り部門はTAMAが優勝
メインのラフト部門での優勝は、一橋大学ラフティング部ストローム会のTAMAでした。
テイケイを除いた国内レースラフティングの世界観で言うと長らく彼らはトップに君臨しています。
なぜ強いのかという問いには、シンプルに毎日練習を考えてやっているというこの一言に尽きると思います。
どのスポーツもそうだとは思いますが、徹底してやり続けられる。
シンプルですがこれが強いです。
もちろん粗さはありますが、TAMAは見れば見るほど、学生ながら徹底しているなと感じる部分は多いです。
我々HORUは2位でしたが、彼らに勝利することを目下の目標としている中で、今回の大会は試金石と位置付けていたので、この敗北は痛いところです。見てろよ!
テイケイは同部門のWエントリーでオープン参加に
プロチーム「ラフティングチームテイケイ」はラフティング部門でのダブルエントリーを行った都合上オープン参加(記録は残るけれども表彰の対象外)の位置付けでした。
国内では圧倒的な実力のプロチーム“テイケイ”がオープン参加というのは、優勝するチャンスですが、少し寂しい気もするので不思議な感覚でした。
内容的には、現在7名の選手が所属するチームでどのメンバーでの組み合わせが一番疾いのかを試すものであったと思います。
<チーム分け>
TEIKEI Hybrid:吉田選手、金谷選手、中野選手、安藤選手
TEIKEI AVENGERS:吉田選手、金谷選手、小泉選手、八木澤選手
TEIKEI SHONAN:吉田選手、安藤選手、小泉選手、生田選手
結果は、TEIKEI Hybridが勝利する形になりました。
スプリントは本当に僅差でした。
見ている分には違いがわからないほどです。
ですが、スラロームは違いがハッキリと出ました。
動画で見てもらうと分かり易いと思いますが、TEIKEI Hybridは前に乗る吉田選手、安藤選手の二人がゲートの際を攻める動きも冴えていて且つボートを回転させた後の立ち上がりが早いです。
結果を踏まえて、世界大会を念頭に置いたときどの組み合わせが良いの?と聞かれると、配点の高いスラローム競技ではこの二人を前に配置する布陣が良さそうです。
ただ、カヌースラローム競技には無い要素、例えばH2Hでの他ボートとの接触やダウンリバーの様な数十分に及ぶロングレースにどの程度適応できているかはまだレースでは見られていないので、それ次第かと思います。
リザーブも含めると本大会に出場登録できるのは5名まで、大会まで約1年。誰が選ばれるのか注目です。
その他のカテゴリでも他競技の選手が多く参戦
今回は、カヌー・カヤック部門が新設されたこともあり、吉田拓選手が主宰するカヌースラロームアカデミーの選手が多く参加されてました。
また、SUP部門、パックラフト部門にもそれぞれの競技の選手がエントリーされていました。
その中に、ダブルエントリーでラフティングの選手が出場していたり、その逆があったりと異なる競技の選手が競い合う姿は見応えがありました。
この様な取り組みが増えることで、それぞれの競技での技術開発は進むと思うし、リバースポーツという大きいカテゴリで見たときの成長にも繋がるんじゃないかと感じられたイベントでした。
秋に開催予定の22回大会を楽しみに練習に励むとしましょう!
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![増田 貴元@ラフティングレーサー|Yappli CS](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/93376555/profile_3af848a00d4d0f2b5bba9ee46b99a880.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)