祖父が体験した話。

ある日、山の中を通って帰っていた。
当時は街灯なんてないから真っ暗闇の中だ。

歩いても歩いても、一向に見知った道に出ない。
それどころか同じ道を歩いている。

先程歩いた道、見かけた木…

流石におかしいと思い、一休みをする。
大きな岩に座り、タバコを一服…

そして歩き出すと知っている道に出た。

親戚が言うには、同じ道を歩き続けるのは狐の仕業だろうとのことだった。

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