カラスに襲われる瞬間にカラスカッターを喰らわす!
平和な午後、公園の木陰ができているベンチで、
メルカリクーポン11円で買った、セブンイレブンのアイスカフェラテを飲みながら、フランソワーズ・サガンの「ブラームスはお好き」をオシャレな気分で読んでいたんです。
でも、なにかオシャレさを壊されている感じがするんです。
それが何かというと「カラス」の鳴き声でした。
カフェラテとサガンときたら、ここはせめてハトでしょう。
それにしてもカラスの鳴き声が激しい、と思っていたら、
公園を歩いている人を襲っているんですね。
僕の座っているベンチの真上の木の枝から急降下して、歩いている人の後頭部をキックしているんです。
後ろから突然不意打ちされた人は、パニックになります。
たぶんこの公園のどこかの木に巣があって、雛がいるのでしょう。
この時期、カラスは雛を守るために、神経質になります。
カラスは黒いし大きいし、攻撃されると結構怖いですよね。
そこに、また、標的となる女子中学生がやってきました。
上の枝をみるとカラスはスタンバっています。
ここは助けなきゃと思って、木を蹴ってみました。
突然揺れたので、カラスはコケたみたいになってバタバタしてました。
すると、今度は、僕に向かって、鳴いてきます。
しかもしつこいので、本も読んでいられないし、場所を移動することにしました。
案の定、僕の後頭部めがけて、急下降してきました。
でも、僕は、ニュータイプですから後ろからくる敵が見えますから、当然、カラスの気配は感じ取っていました。
攻撃される寸前で、振り向き回転チョップを繰り出しました。
剣のような指先が、カラスのどこかにかすりました。
カラスは予測していいなかったのでしょう。
また、僕のようなタイプの人間を体験するのもはじめてだったことでしょう。
空中でバランスを崩し、なんとか体制を立て直そうとすカラスの顔は、恐れおののいているように見えました。
直撃でしたら、真っ二つでした。
それで、終わらなく、カラスもキレたのか、公園を出て100メートルぐらいはついてきました。
4回攻撃されて、その都度、手刀をブンブン振り回しました。
人通りの多い歩道で、手刀一つで獰猛カラスと激闘するおじさんは、かなり注目されました。
かなり恥ずかしかったです。
あとで調べてみると、繁殖期のカラスはあまり刺激してはいけないようです。
しかも、片手を上げていれば攻撃されないそうです。
カラスは、人の顔を覚えるようですし、仲間とも共有するそうなので、カラスカッターの男として、カラスのブラックリストに載ったかも知れません。