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美しさに心を射られた!「聖家族」ポンペオ・ジローラモ・バトーニ

なんて美しいんだろう!

その瞬間、

音が遮断されたかのようになって、
時間もとまったかのようになって、
しばらく、その美しさに浸ってしまいました。

ポンペオ・ジローラモ・バトーニ(1708-1787)の「聖家族」です。

ラファエロのように美しく聖母を描くなあと思ったら、やっぱりラファエロに影響を受けているようです。

絵の中の聖母マリアと幼いイエスには光があたっています。

マリアの眼差しは洗礼者ヨハネへ、イエスへ手を差し伸べているのはマリアの母、奥にいるのがヨセフ、構図の素晴らしさや色合いの素晴らしさとかいろいろあるけれど、僕は、もう聖母マリアの慈愛に満ちたその美しさにやられました。
マリアの心の美しさが伝わってきます。

感動を与える絵は、しっかりと内面の美しさを描いているものですね。

この絵との出会いは、大エルミタージュ美術館展でした。

東京に行ったとき、六本木ヒルズでご飯食べて、さあ、移動しようと外に出たところ、大エルミタージュ美術館展の案内をみました。その時は、絵を鑑賞する気分じゃなかったのですが、「観といたほうがいいかなぁ、でも面倒だなあ」と、迷いに迷って入場したんです。
でもこの絵に出会ったので、大正解でした。

バトーニは18世紀にローマで活躍した人なのですが、あまり情報がなくて、どんな感じの生涯を送ったのかまだよく知らないのですが、他の絵もぜひ生で観たいなあと思っています。

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