100年の歴史に幕を下ろす。ディノスシネマズ札幌劇場閉店!最終日。
昨日はお昼ごろに、急に、ディノスシネマズ札幌劇場の閉館の日であることを思い出しました。
思い出したはいいけれど、一世紀に渡り、札幌市民に映画を提供してきたディノスシネマズ札幌にお別れをいいに行くべきか悩んでいました。
やることもあるし、なんといっても今からは正直、
面倒くさい。
それに観たい映画がそれほどやっていないしどうしたものか。
今回は、ビルの所有者であるライザップがビルを売却するということで、ディノスシネマズ札幌劇場は閉店ということになるので、違う場所に復活する可能性もあるようです。
ディノスシネマズ札幌劇場は、1918年の芝居小屋が起源で、道内を代表する映画館「札幌劇場」として愛されてきました。
2019年6月2日で100年の歴史に一旦幕を引きます。
「100年続いてきたなんて、凄いことがだなあ」と思うと、あの映画この映画を観に行ったときのことを思い出してきて、懐かしくなり最後にお別れに行くことにしました。
まだ、ポイントが残っていたので、どの映画でもいいとして、時間が合うもので選んだ結果「ホワイトクロウ」になりました。
ロシアのキーロフバレエ(現マリインスキーバレエ)のダンサー、ルドルフ・ヌレエフが、パリ公演のためにはじめてソ連をでて、西側の文化に触れ、自由への衝動を抑えきれずに、国会に対する反逆的な発言や行動に、追い詰められ亡命するまでの実話でした。
なにも期待しないで観たせいもあってか、意外と面白かったです。
「ホワイトクロウ」を観て、シャーリーズ・セロンの「アトミックブロンド」を思い出しました。
あの映画は、ベルリンの壁崩壊前の東西ドイツが舞台でした。
資本主義と社会主義の思想の違いが、東と西の町並みによく現れていました。
ホワイトクロウも、ソ連の風景や暮らしと、パリのカラフルな生活が対比されていて、個人の自由が認められた国と認められない国の大きな違いに驚きます。
映画を観終えてから、壁一面に書かれた寄せ書きを読んだり、劇場内を撮影したりして、札幌劇場にお別れを告げました。
ディノスシネマズ札幌劇場さん、今までありがとうございました。
ゆっくりやすんでください。
再び、復活する日を待っています。