6日目 呼吸器からの独立

のどの穴に差し込んであるチューブがのどを刺激する。呼吸器とつながっているため、刺激しないようにするには動かないでいるしかない。

動く動かないにかかわらず、痰はたまる。息をするとき(口や鼻ではなくのどで呼吸をする)ゴロゴロと音が、痰が溜まってきた合図。ここの見きわめが大事なのだ。溜まりすぎると、もっとむせやすくなる。むせすぎると勢い余って胃の中のものがでてきてしまう。困った。

呼吸器をはずせるように、呼吸を深く、酸素をちゃんと自力で取り込めるように注意していた。そしてとうとう呼吸器とっていいよと許可がでた!他にも身体中にくっついていた管類が、少しずつ外れていく。

毎日のようにお見舞いに来てくれる家族が、ホワイトボードをもってきてくれた。筆談レベルがぐーんとあがった。右手だけは使えるので、マーカーのキャップをあけるときや、書いた文字を消す時に補助してもらえれば、ガンガン使える。筆談+口パク+表情、でコミュニケーションをはかる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?