単衣の緊張

皆さんこんにちは!梅雨の季節になりまして、ジメジメしていて雨がよく降る季節になりましたね。なんだかホッとしました、というと変ですが、季節が動いたんだなあというのは、ほっとしています。今年は暑い寒いの落差があり、季節感をなかなか感じ取れないので、順番通りになってくれたことが一番嬉しいです。
さて、本日のお着物ですが、単衣の紬着物です。本日は、ソプラノ歌手の方と打ち合わせしてきました。これから一緒に音楽していけたら良いなと思える、楽しい方でした。それと、同時に自分自身も明るく慣れたら良いなと思えた、有意義な1日になりました。そんなとき、第1候補に挙がるのは訪問着かなと思いますが、実は単衣のお着物は、比較的入手しやすいのは紬なんです。たまにね、光る生地や柔らかものを使うほうがいいよ!なんて言われることもあるんですけど、そういう着物ポリスがいるんですよね。だけど、その人たちが望んでいる単衣の着物は、なかなか入手しにくくて。だから、紬で出歩くことが多くなってしまうんです。そうなると、嫌味を言われたりしないか?とか緊張してしまうことも多く、単衣の着物ならではの、緊張感です。

なので、この写真のように、袋帯を合わせることも平気でしてしまいます。
また、紬に袋帯は合わせない!と叱られたことも経験しました。お琴教室の師匠なんかは、ほんとに厳しかったです。なので、無理して、綸子の単衣を探し求めたり。幸い横浜に親切な呉服屋があり、一緒に探そうという姿勢をしてくれたので、助かりましたが、ほんとに、単衣のお着物を買うときは苦労話が多い。なんでかな?
絽などの夏用の生地もありますが、そちらは見かけでわかりやすかったからでしょうか、割と早く見つけることができたんですが、単衣の着物、特に礼装系は入手が難しいなと思いました。たしかに、単衣の時期に結婚式やる方も少ないですし、そういう事実ならわかりますが、邦楽教室など、いつも着物が必要という人間もいるのです。だから、単衣の着物もなくさず、続いてほしいなあと願います。
着物で暑くないか?と聞かれますが、決してそんなことはないです。袖から風が抜けて良い気持ち。意外に便利だなあと感じています。
着物は不便なものでは決してないんですね。
それも、伝えていかなくちゃならないなと思います。

拝読有難うございます。何かの参考にしてくだされば嬉しくもいます。