着物を仕事着として使う。
皆さんこんにちは。寒くなりましたね。あんなに暑かったと思ったら、寒くなりまして、ちょっとほっとしています。なんか、当たり前のことが、当たり前にできたときに、ほっとするというのでしょう。そんなことが、求められる時代なのかなと思います。
さて、本日は、着物を仕事着として使うときにはどうするか?という話題です。ちなみに私は、足が悪くなりましたので、ほぼ着物で仕事に行ってます。特に恥ずかしいとか、そういう気持ちはありません。というか、洋服ではたったまま脱ぎ着できないので、着物のほうが早い。それに、上もしたも着る必要がないから、面倒ではないです。
なんだか私も、いろんなものに手を出して、お琴教室や、ピアノ演奏、あるいは楽譜を作ったり、録音したりもしていますが、そのときは、できる限り着物で行ってます。というか、そのほうがはやく着替えられます。
しかし、着物というものは、全部の用事に同じもので通すことはできません。最近、着物であれば何でも礼装になるなんて言われてますが、それは間違いです。やっぱり着る場所や相手の考え方などにより、着物は変える必要があります。着物に限ることではなく、洋服も、ジャージで全部の用事を通すことは、できないと思うのですが?おんなじことだと思うのに、最近、小紋柄でどこへでも行けるとか、そんな情報が蔓延しているのが、気になります。
そんなわけで、私はいろんな場所へ出かけてるけど、着物は使い分けているのです。使い分けるときどんな考えをしているのか、画像と一緒に書き出してみることにします。
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お琴教室へ仕事するときは、古典的な小紋を選びます。以前は色無地が第一選択肢でしたが、最近は小紋が活躍してくれますね。琴はやはり日本の楽器ですから、西洋柄はなるべく避けたほうが良いです。また、琴という楽器に敬意を払う必要もあり、訪問着は着用できないので、現在は小紋を中心。その年初のお稽古であれば、中振袖を着ることもあります。それも、やはり古典的なものにしています。
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誰かと打ち合わせしたり、ピアノの録音の仕事では訪問着を着ています。訪問着は、余分な柄が付いていないため、こういう気持ちを引き締めたいときには使えるし、変にけばけばしい感じもしないから良い。スタジオで録音したりするときも、だいたい訪問着で出かけております。相手に敬意を表しやすいのも、嬉しいところです。
![](https://assets.st-note.com/img/1731064076-03SQ9rxCNJctXEsPvnIh4lBZ.jpg?width=1200)
ピアノの演奏会に出演するときは、小振袖を利用しています。単に仕事にとどまらず、おしゃれという要素もありますので、訪問着より、小振袖のほうが役に立ちますね。順位的にはさほど変わりませんが、小振袖になると、ぐっとかわいらしくなれます。
こんなわけで、仕事に使っている着物を紹介してきましたが、相手への敬意や、会場の雰囲気などで、使う着物もかなり違うなあと思うわけです。それはやっぱり、着物の文化は、相手が必ずあるというのが、日本独自なのかなと思います。決して、自己満足だけでは許されない、というのが、面倒かもしれないけど、着物のすごいことなのではないかなとおもいます。
だから、これからも大事にしていきたい、着物なのでした。
本日の、お話は此処まで。とっぴんぱらりのぷう。
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